プラグインハイブリッド(PHEV)とは?仕組みやメリット・デメリットを徹底解説

電気自動車への関心が高まる中、「PHEV(プラグインハイブリッド)」という言葉をよく耳にするようになりました。2026年はPHEVの購入で最大85万円程度の補助金を受け取ることができ、購入を検討する方が増えています。 し […]
電気自動車への関心が高まる中、「PHEV(プラグインハイブリッド)」という言葉をよく耳にするようになりました。2026年はPHEVの購入で最大85万円程度の補助金を受け取ることができ、購入を検討する方が増えています。
しかし、「EVやハイブリッドとどう違うの?」「本当にお得なの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
本記事では、PHEVの基礎知識から仕組み、メリット・デメリット、補助金制度まで、これから車の購入を検討している方に必要な情報を徹底解説します。
PHEVは買うべき?メリット・デメリットから結論

結論からいうと、PHEVは日常の短距離移動が多く、時々長距離ドライブをする方に最適な選択肢です。
充電環境を整えられる方なら、ランニングコストを大幅に削減でき、長期的に見て経済的なメリットが大きいでしょう。
向いている人・向かない人
PHEVは、充電がストレスなくでき、電気で走るEVモードを中心に利用できる人に向いています。
向いている人
- 自宅に充電環境を作れる人
- 車での短距離移動が多い人
- 週末のみ長距離ドライブをする人
- 職場に充電環境がある人
- CO2排出量を削減したい人
- 災害時の備えをしたい人
向かない人
- 自宅に充電環境を作るのが難しい人
- 毎日の移動距離が長い人
- 初期費用を最小限に抑えたい人
- 短期間で車を乗り換える予定がある人
PHEVは、車での短距離移動が多い人におすすめです。職場や頻繁に利用する場所に充電環境がある場合も、快適にPHEVを活用できるでしょう。
一方、毎日の移動距離が長い方は、ハイブリッド走行が中心になりPHEVのメリットを活かしにくい可能性があります。
EV・ハイブリッドとの選び方
EV、PHEV、ハイブリッドの選び方は、ライフスタイルと移動パターンで決まります。それぞれの選び方は以下の通りです。
PHEVがおすすめな人
- 日常は短距離
- 週に1回は長距離の運転をする
- 自宅や近所に充電設備がある
EVがおすすめな人
- 日常は短距離
- 年に数回長距離の運転をする
- 自宅に充電環境がある
- 充電インフラが整った場所に住んでいる
ハイブリッドがおすすめな人
- 長距離移動が多い
- 自宅に充電設備を導入できない
- 近くに充電スポットが少ない
PHEVは、EVだと電池切れの不安が残る人におすすめです。特に、長距離移動が多い場合には、EVよりもPHEVの方が安心して活用できるでしょう。
プラグインハイブリッド(PHEV)とは

PHEVは、プラグインハイブリッド電気自動車の略称です。「充電できるハイブリッド車」という表現が分かりやすいでしょう。ハイブリッド車が走行中に発生するエネルギーだけで充電するのに対し、PHEVは家庭用コンセントや充電スタンドで直接充電できます。
プラグインハイブリッドの仕組み
PHEVは、大容量バッテリー、モーター、ガソリンエンジンという3つの動力源を持っています。電気で動くモーターと、ガソリンで動くエンジンを効率よく稼働させて走行します。
ハイブリッド車との大きな違いは、外部充電できる点です。ハイブリッド車がガソリンを活用するエンジンを主に活用するのに対し、PHEVは電気で動くモーターを主に活用します。
発進や低速走行時は電気モーターのみ、高速走行時はエンジンとモーターを併用するなど、状況に応じた制御が行われることが特徴です。使用する動力源は、走行モードで変更も可能です。
駆動用電池(バッテリー)の特徴
PHEVのバッテリーは、通常のハイブリッド車よりも大容量です。一般的なハイブリッド車が1kWh程度の容量であるのに対し、PHEVは10kWh から30kWh程度の大容量バッテリーを搭載しています。
大容量バッテリーを搭載しているので、電気のみで40キロから100キロ程度の距離を走行できます。日常の通勤や買い物なら、ほぼ電気だけで賄えるため、ガソリン代を大幅に削減できる点が大きな特徴です。
PHEVに搭載されているのはリチウムイオン電池が主流で、エネルギー密度が高く、軽量で長寿命という特徴があります。ただし、バッテリーは経年劣化するため、10年程度で容量が低下する可能性がある点に注意が必要です。
モーターとエンジンの役割
PHEVのモーターは、主に一般道路を走行するときに活用します。電気モーターはスムーズな加速が得られることが特徴で、車の乗り心地を重視したい時におすすめです。
一方、PHEVのガソリンエンジンは、高速走行時や長距離移動時に活躍します。バッテリーが減ったときも、エンジンで走行しながら発電できます。
PHEVは、エンジンとモーターを状況に応じて使い分けます。ハイブリッド車よりも燃料費が安く、EVのような充電切れの心配もありません。両者のメリットを兼ね備えた、バランスの取れた車といえるでしょう。
PHEV・HEV・BEVの違い|どれを選ぶべき?

電動車には、PHEV、HEV(以下ハイブリッド車)、BEV(電気自動車以下EV)という3つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った車種を選びましょう。
それぞれの特徴
PHEV・ハイブリッド・EVの違いは、ガソリンを使用するエンジンと、電気を使用するモーターの活用方法です。充電の必要性もタイプによって異なります。
ハイブリッド車はモーターをエンジンの補助として使用し、PHEVはエンジンとモーターを状況によって使い分けます。一方でEVは、電気のモーターのみで走行できる車です。
主な違いをまとめると以下の通りです。
| 種別 | 充電 | ガソリン | 電気のみの走行距離 |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド | 不要 | 必要 | 1〜2km |
| PHEV | 必要 | 必要 | 40〜100km |
| EV | 必要 | 不要 | 300〜600km |
用途別おすすめ
PHEV・ハイブリッド・EVで悩んでいる場合は、車の使い方によって購入する車種を決めましょう。PHEVは「EVに乗りたいけれど、EVの充電切れが不安」と感じる方におすすめの車種です。
また、車を複数台所有している場合は、ハイブリッド車とPHEV、ハイブリッド車とEVなど用途によって使い分ける方法もおすすめです。
長距離運転のときはハイブリッド車やPHEVに乗り、日常の短距離移動のときはEVを利用するなどの活用法も一つの選択肢となります。
| 種別 | 特徴 |
|---|---|
| ハイブリッド | ・長距離移動が多い ・充電設備の設置が難しい ・ガソリン車よりも燃費のいい車に乗りたい |
| PHEV | ・長距離移動が週に1回程度 ・燃費のいい車に乗りたい ・EVの充電切れが不安 |
| EV | ・短距離移動が多い ・長距離用の車がある ・充電スポットが多い地域に住んでいる |
PHEVの走行モード

PHEVには、バッテリーの残量や走行状況に応じて切り替えられる複数の走行モードがあります。PHEVを検討するときは、搭載されているモードも事前に確認しておきましょう。
EVモード(電気のみで走行)
EVモードは、バッテリーに蓄えた電気だけで走行できるモードです。EVモードでは、ガソリンを一切消費しません。静粛性が高く、振動も少ないため、住宅街を走行するときにも役立ちます。
EVモードを主に活用することで、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
PHEVのEVモードで走行できる距離は、40キロから100キロ程度です。満充電であれば片道20キロから50キロの通勤に対応可能です。(車種によって異なります)
HVモード(ハイブリッド走行)
HVモードは、ガソリンと電気を併用して走行するモードです。低速時はモーター中心、高速時はエンジン中心という具合に、効率的な制御が行われます。
HVモードでは、通常のハイブリッド車と同様、減速時の回生ブレーキでバッテリーを充電します。長距離移動の時に活用するのがおすすめのモードです。
バッテリーチャージモード
バッテリーチャージモードは、走行しながらバッテリーを充電するモードです。エンジンを稼働させて発電し、余剰電力をバッテリーに蓄えます。
バッテリーチャージモードは、長距離走行中に、目的地到着後のEV走行に備えて充電するときに便利です。山道を登る時にバッテリーチャージモードに設定しておけば、下り坂での回生ブレーキと合わせて効率的にバッテリーを回復できるでしょう。
ただし、走行しながらの充電は燃費が悪くなります。電気料金が安い自宅での充電が基本で、このモードは補助的に使うのがおすすめです。
自動モード
自動モードは、市街地では EVモード、高速道路ではHVモードという具合に、システムが自動で切り替わる機能です。多くのPHEVに搭載されており、走行距離などに合わせてモードを変更する必要がありません。
ドライバーは特別な操作をする必要がなく、効率的なドライブができます。
車種によってはナビゲーションの情報から道路状況を先読みし、最適なモードを事前に選択するものもあります。交通状況や走行距離によってモードを変更するのが手間だと感じる場合、道路状況を先読みしてくれるモードを搭載した車種がおすすめです。
PHEVのメリット

PHEVには、経済面、環境面、快適性など、多くのメリットがあります。特に、ランニングコストを削減できる点は、長く利用する車を購入したい人にとって、大きなメリットとなるでしょう。
電気代でランニングコストを削減できる
PHEVの最大のメリットは、電気でランニングコストを大幅に削減できることです。ガソリン代に比べて電気代は非常に安く、1キロあたりの走行コストは約半分になります。
ガソリン代が1リットル170円、燃費15キロの場合、1キロあたり約11.3円かかります。一方、電気代が1kWhあたり30円、電費6キロの場合、1キロあたり約5円で済みます。
年間1万キロ走行する場合、ガソリン車なら年間約11万3,000円かかるところ、PHEVで電気のみで走れば約5万円に抑えられます。
年間にすると6万円以上の削減効果があり、10年で60万円以上のコストカットが可能です。
夜間電力プランや太陽光発電を活用すれば、さらにランニングコストを削減できるでしょう。安い電気を活用したり、自家発電を活用したりできる点も、PHEVの大きなメリットです。
航続距離が長く遠出も安心
PHEVは、バッテリーが切れてもガソリンで走行できるため、EVに比べて航続距離が長いのが特徴です。一般的なPHEVなら、満タン・満充電で600キロから800キロ程度の走行が可能です。
EVのように「充電スポットがあるか心配」「途中で充電切れになったらどうしよう」という不安がなく、安心して遠出できます。
帰省や旅行など、長距離移動が必要な方にとって、この安心感は大きなメリットとなるのではないでしょうか。EVモードで日常を快適に過ごしつつ、いざという時はガソリンで対応できる柔軟性は、PHEVのメリットであり大きな特徴です。
静粛性が高く快適に走行できる
EVモードで走行中は、振動も少なく乗り心地が快適です。早朝や深夜の住宅街でも、周囲に迷惑をかけずに静かに走行できます。
通常のハイブリッド車でもアイドリングストップ機能がありますが、PHEVはEVモードなら発進から走行までエンジンがかからないため、さらに静かです。
さらに、瞬時に最大トルクを発揮し、加速もスムーズです。ガソリン車のような変速ショックがなく、なめらかな走りが楽しめるでしょう。
外部給電機能で災害時にも活躍
2016年の熊本地震では、三菱アウトランダーPHEVが給電車として活躍しました。万が一の非常用電源として活用できる点も、PHEVを購入する大きなメリットとなります。
PHEVは、車のバッテリーから家電製品に電力を供給できます。
一般的なPHEVなら、満充電で一般家庭の1日から3日分の電力を供給可能です。スマートフォンの充電や照明など、最低限の生活を維持する電力は十分確保できます。
環境に優しくCO2排出量を削減できる
ガソリン車に比べ、CO2排出量を大幅に削減できる点もPHEVの大きなメリットです。環境にやさしいので、エコカー減税やグリーン化特例の対象になります。
PHEVを充電するときに、再生可能エネルギーを利用すれば、さらに環境負荷を減らせます。環境へ配慮したい場合は、EVやPHEVなどのCO2排出量が少ない車が有力候補となるでしょう。
補助金や税制優遇が受けられる
PHEVを購入するとき、国や自治体からの補助金を受けられます。補助金でPHEVの初期費用を抑えられる点は、2026年ならではのメリットです。
また、エコカー減税やグリーン化特例などの減税制度も充実しており、税金による負担も軽減できます。補助金を利用することで、同じ車種のガソリン車とほとんど変わらない価格で購入できるケースもあります。
PHEVのデメリット・注意点

PHEVには多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。PHEVの購入を検討中の場合は、必ず確認しておきましょう。
車両価格が高い
PHEVの最大のデメリットは、車両価格が高いことです。PHEVはガソリン車に比べて、50万円から100万円程度高くなります。
PHEVが高い理由は、大容量バッテリーやモーター、複雑な制御システムなどが必要なためです。
ただし、補助金を活用すれば、実質的な価格差を縮められます。2026年は最大85万円の補助金が受けられるため、補助金を活用すればガソリン車との価格差はかなり小さくなるでしょう。
充電設備の設置が必要
PHEVのメリットを最大限に活かすには、自宅に充電設備を設置するのがおすすめです。充電設備の設置には、本体と工事費で10万円から30万円程度かかります。また、充電設備を設置するスペースも必要です。
充電設備が導入しやすい一戸建てでも、分電盤から駐車場までの距離が遠い場合、配線工事が高額になる可能性があります。事前に見積もりを取って、費用を確認してから導入を検討しましょう。
マンションの立体駐車場や月極駐車場では、充電設備の設置が難しいケースがあります。電源の確保が難しい場合、PHEVの導入は見送った方が賢明です。
充電設備の導入費用が気になる場合は、補助金の利用を検討しましょう。国と自治体の補助金を併用できるケースも多く、実質無料で充電設備を導入できることもあります。
充電に時間がかかる
充電に時間がかかる点も、PHEVのデメリットです。PHEVの充電には、数時間から十数時間の時間がかかります。
不規則な生活リズムの方は、PHEVの充電時間をストレスに感じてしまうかもしれません。
200Vの充電設備なら充電時間を短縮できますが、ガソリンのように数分で満タンにすることはできません。
また、外出先の急速充電器を使えば、30分から1時間程度で80%程度まで充電できます。しかし、PHEVは急速充電に対応していない車種も多く、対応していても充電速度はEVより遅い傾向があります。
ガソリンを長期間使わないと劣化する
長期間の放置でガソリンが劣化する可能性がある点も、PHEVの注意点です。劣化したガソリンを使用すると、フィルターが詰まったり、エンジン内部に堆積物が付着したりするリスクがあります。
多くのPHEVには、自動的にエンジンを使用し、ガソリンの劣化を防ぐ機能が搭載されています。
しかし、ガソリンの劣化を防ぐためにも、月に一度は高速道路などでエンジンを使用し、ガソリンを消費・補充するサイクルを作らなければいけません。
PHEVの価格・維持費はいくら?

PHEVを購入するときは、車両価格だけでなく、ランニングコストやトータルコストも考慮する必要があります。2026年は補助金や税制優遇を受けられるので、利用する補助金なども加味し検討しましょう。
車両価格
PHEVの車両価格は、他タイプの車と同様で車種により大きく異なります。車両価格は400万円から700万円程度です。近年は、価格が抑えられたPHEVも登場しています。
ただし、同じ車種のガソリン車やハイブリッド車と比較すると、50万円から100万円程度高くなる点に注意が必要です。
車両価格が気になる場合は、国や自治体の補助金の利用を検討しましょう。補助金を活用すれば、実質的な価格差を大幅に縮められます。
ランニングコスト
PHEVのランニングコストは、電気とガソリンの使用比率により変わります。日常の短距離移動を電気のみで走れば、大幅なコスト削減が可能です。
年間1万キロ走行し、そのうち8割を電気で走行した場合を試算してみましょう。(ガソリン11.3円/キロ、電気5円/キロで計算)
電気8,000キロ分が約4万円、ガソリン2,000キロ分が約2万3,000円で、合計約6万3,000円です。
同じ距離をガソリン車で走行した場合、年間約11万3,000円かかります。PHEVなら年間約5万円の節約となり、10年で50万円のコストメリットが得られます。
また、PHEVは環境性能割が非課税で、重量税も免税(または減税)されるため、税金面では有利だと言えます。
トータルコスト
車両価格、ランニングコスト、維持費、補助金などを総合的に考慮したトータルコストで比較しましょう。
PHEVの車両価格が550万円、ガソリン車が450万円の場合、価格差は100万円です。国の補助金85万円を差し引くと、実質的な価格差は15万円となります。
年間のランニングコストは、PHEVが約6万3,000円、ガソリン車が約11万3,000円で、年間約5万円の差です。
車両価格の差額は3年で元が取れる計算です。10年間では、約50万円のコスト的なメリットが生まれます。
さらに、自動車税の減税効果も加われば、トータルでのコストメリットはさらに大きくなります。長期的な視点で見れば、PHEVは長く乗るほど経済的に有利な選択肢といえるのです。
PHEVの充電方法と充電時間|どれくらいかかる?

PHEVの充電方法には、自宅充電と外部充電の2つがあります。それぞれの特徴と充電時間について詳しく解説します。
自宅充電(普通充電)
自宅充電は、家庭用コンセントや専用充電設備を使用して充電する方法です。100Vコンセント充電と200Vコンセント充電の2種類の方法があり、それぞれ特徴が異なります。
| 出力 | 工事 | 充電時間 | その他 |
|---|---|---|---|
| 100V | 基本不要 | 8〜14時間 | |
| 200V | 必要 | 3〜6時間 | 充電タイマー機能を活用できる |
PHEVを本格的に活用するなら、200V充電設備の設置がおすすめです。充電タイマー機能を活用すれば、電気代が安い深夜に自動で充電できます。
外部充電
外出先での充電には、公共の充電スポットを利用します。屋外の充電スポットは、普通充電と急速充電の2種類があります。ただし、PHEVの車種によっては急速充電に対応していない場合もあるので注意が必要です。
| 種別 | 充電時間 | 費用 | その他 |
|---|---|---|---|
| 普通充電 | 3〜6時間 | 無料の場合もあり | |
| 急速充電 | 1〜2時間 | 普通充電より割高 | 対応していないPHEVもある |
充電スポットの検索には、専用アプリが便利です。GoogleマップやNaviTimeなどのアプリでも充電スポットを検索できるため、PHEVを購入したらダウンロードしておきましょう。
PHEVは充電しないとダメ?効率的な使い方

PHEVは充電しなくても走行できますが、充電しなければ経済的なメリットはハイブリッド車と同等になってしまいます。次に、PHEVのメリットを最大化できる方法を走行距離ごとに解説します。
日常使いならほぼ電気のみで走れる
PHEVは、通勤や買い物など、日常の短距離移動なら、ほぼ電気のみで走行できます。電気のみで走行する場合は、充電が必須です。
毎日自宅で充電する習慣をつければ、ガソリンをほとんど使わずに済むでしょう。ガソリンスタンドに行く頻度も大幅に減るので、ガソリンスタンドまで運転する時間と手間も節約できます。
ただし、ガソリンの劣化を防ぐためにも、定期的にエンジンとモーターの両方を使うバランスが大切です。
長距離移動時の使い方
週末の遠出や帰省など、長距離移動時はHVモードや自動モードを活用しましょう。
自動モードであれば、バッテリーが減ったら自動的にハイブリッド走行に切り替わるため、特別な操作は不要です。
また、高速道路を走る時にバッテリーチャージモードで充電しておくと、目的地でEVモードを活用できます。HVモードとEVモードを使い分けることで、移動にかかる費用を大幅に削減できるでしょう。
PHEVの補助金制度

2026年度は、PHEVを購入することで国や自治体から補助金を受け取れます。さらに、家庭用の充電設備の導入でも補助金が受け取れるので、下記で詳しく解説します。
国の補助金|クリーンエネルギー自動車導入促進補助金
国のクリーンエネルギー自動車(CEV)導入促進補助金は、PHEVやEVなどを対象にした補助金事業です。補助金額や条件は以下の通りです。
補助金:最大85万円(金額は、車種・グレード・環境性能評価によって変動)
条件:補助対象車両の購入・2026年1月1日以降に初度登録された新車
補助金の金額は、車種やグレードによって異なるので、事前に受け取れる金額を確認しておきましょう。補助金は予算が限られており、先着順で受け付けられるため、早めの申請がおすすめです。
自動車税などの減税制度
PHEVは、環境性能割が非課税です。環境性能割とは、車を購入したときに課税される税金で、通常は取得価額の0%から3%ですが、PHEVなら0%になります。
さらに、PHEVはエコカー減税の対象となり、重量税も免税されます。免税されるのは、新車購入から3年間と、初回の車検(2年分)です。最大で5年間免税されるので、税金による負担を大幅に削減できるでしょう。
また、PHEVはグリーン化特例の対象です。自動車税(種別割)は課税されますが、自家用車であれば75%の減税を受けられます。
充電設備設置の補助金
2026年度は自宅に充電設備を設置する場合に、補助金を活用できます。充電設備の導入で、最大65万円を受け取れます。詳しい内容は以下の通りです。
補助金額:最大65万円または充電設備の2/1いずれか低い方(導入する設備によって限度額が変動)
条件:充電設備・V2H充放電設備・外部給電器の導入
また、自治体によっては充電設備への補助金事業を行なっている場合があります。国と自治体の補助金は併用可能なケースも多いので、お住まいの地域の情報を確認してください。
国の補助金と自治体の補助金を併用できれば、実質無料で充電設備を導入できるケースもあります。充電設備の設置を検討する際は、必ず補助金の有無を確認しましょう。
PHEVの選び方|失敗しないポイント

最後に、PHEVを選ぶときのポイントを解説します。PHEVを購入する際は、以下のポイントを確認して、自分に合った車種を見つけましょう。
EV距離
EV距離(電気のみで走行できる距離)は、PHEVを選ぶ上で最も重要なポイントです。日常の移動距離に応じて、必要なEV距離を決めましょう。
EV距離が長い車種ほど、ランニングコストを削減できます。ただし、EV距離が長い車種ほど車両価格も高くなるので、予算を考慮しバランスがいい車種を選ぶのがおすすめです。
EV距離で車種を選ぶときは、余裕を持ったスペックを選ぶようにすることで、ストレスなくPHEVを活用できます。
用途
車の用途によって、最適な車種が変わります。PHEVだけではなく、ハイブリッド車やEVも視野に入れて検討するのがおすすめです。PHEVは、短距離移動が主で長距離移動は週に1回程度の人に向いています。
長距離移動をしないケースであればEV、充電設備が導入できない場合はハイブリッド車など、車の利用状況によって車種を決めるようにしましょう。
また、乗車できる人数や車幅なども重要なポイントです。
家族が多い場合は大きめの車種、都市部での使用が中心ならコンパクトなPHEVが便利です。アウトドアで活用したいのであれば、四輪駆動の車種を検討しましょう。
充電
PHEVを購入する前に、自宅に充電設備を導入できるかを確認しましょう。スペースの有無や許可の必要性など、事前に確認しておくと安心です。マンションの場合、管理組合の許可が必要なケースがあります。
職場や近隣に充電スポットがあれば、自宅充電ができなくてもPHEVを活用できます。ただし、毎日外部充電に頼るのは不便なため、できれば自宅の充電環境を整えることがおすすめです。
また、PHEVの中には急速充電に対応していない車種もあります。外出先での充電を頻繁に行う可能性がある場合は、急速充電対応車種を選ぶのがおすすめです。
コスト
PHEVを選ぶときは、受け取れる補助金の額を考慮して車種を決めましょう。車種によって補助金の金額が変わるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
国の補助金85万円に加えて、自治体の補助金も受けられる場合、合計で100万円以上の補助を受けられるケースもあります。
特定の車種を検討している場合は、補助金を差し引いた車両価格で比較しましょう。
まとめ
PHEV(プラグインハイブリッド)は、外部から充電できる大容量バッテリーを搭載し、電気のみで40キロから100キロ程度走行できる車です。バッテリーが減ってもガソリンエンジンで走行できるため、充電切れの心配がありません。
国と自治体の補助金と合わせれば、合計100万円以上の補助を受けられるケースもあり、2026年はPHEVを購入するチャンスの年です。
PHEVは、経済的にも環境的にも、これからの時代にふさわしい選択肢といえます。
太陽光発電・蓄電池に関する最新情報を発信するえねこ編集部が監修。補助金制度や導入事例など、家庭向けの再生可能エネルギー情報をわかりやすくお届けします。


