【2026年(令和8年)】静岡県のエコキュート補助金はいくら?金額・条件・申請方法を解説

最終確認日:2026/06/30 この記事の要約 静岡県でエコキュートを導入する場合、補助金は「国+市町村」の組み合わせで考えます。国の給湯省エネ事業(エコキュート1台で最大20万円程度)は静岡県内全域で使えます。さらに […]
最終確認日:2026/06/30
この記事の要約 静岡県でエコキュートを導入する場合、補助金は「国+市町村」の組み合わせで考えます。国の給湯省エネ事業(エコキュート1台で最大20万円程度)は静岡県内全域で使えます。さらに、富士市・藤枝市では市独自の補助が確認できました。一方、静岡県独自の家庭向けエコキュート補助は確認できていないため、確実に使える国の制度を軸に、お住まいの市町村の補助を加えていくのが基本の考え方です。中部電力・東京電力のエリアが混在する静岡県では、電力会社別の料金プランによって節電効果が変わることも覚えておきましょう。
静岡県でもらえるエコキュート補助金はいくら?【結論】
静岡県でエコキュートを導入する場合、補助金は次の3段階で考えます。
| 区分 | 補助の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 国(給湯省エネ事業) | 基本7万円/台+加算(1台で最大20万円程度・戸建2台で約32万円) | 給湯省エネ2026事業公式 |
| 静岡県(独自補助) | 家庭のエコキュート向けの独自補助は確認できず | 静岡県公式 |
| 市町村(独自補助) | 市町村により異なる(富士市:上限5万円、藤枝市:定額8万円など) | 各市町村公式 |
国の補助は全国一律で使えます。静岡県内の市町村でも独自の補助を行っているところがあるため、お住まいの市町村を確認しましょう。まずは確実に使える国の制度から見ていきます。
国の給湯省エネ事業【全国共通】の補助額・条件
エコキュート補助金の中心は、国が実施する給湯省エネ事業です。住宅省エネ2026キャンペーンの柱のひとつで、家庭のエネルギー消費の約3割を占める給湯を、省エネ性能の高い設備へ切り替えるための支援制度です。静岡県にお住まいでも、条件を満たせば全国一律で受けられます。
基本補助額と最大補助額
エコキュートの補助は「基本額+性能加算+撤去加算」の合計で決まります。
- 基本額:エコキュート1台あたり7万円(戸建は対象機器いずれか2台まで、共同住宅等は1台まで。エコキュートの基本額は戸建で最大14万円)
- 性能加算:基準より高い年間給湯効率などの加算要件を満たすと+3万円/台
- 撤去加算:設置にあわせて撤去する場合、電気蓄熱暖房機の撤去4万円/台(2台まで)、電気温水器の撤去2万円/台(基本補助を受ける台数まで)。エコキュート自体の撤去は対象外です
これらを足したエコキュートの上限は、1台で最大20万円程度、戸建2台で最大32万円程度です。ただし32万円に届くのは、エコキュート2台に加えて電気温水器2台・電気蓄熱暖房機2台を撤去するような、二世帯住宅や大型のオール電化住宅など条件がそろう稀なケースです。一般的な1台導入の現実的な目安は、ガス給湯器からの交換で7〜10万円、電気温水器からの交換で9〜12万円程度、電気蓄熱暖房機も撤去すると最大16万円程度です。
なお給湯省エネ2026事業全体では、ハイブリッド給湯機やエネファームとの組み合わせで最大41万円まで補助されますが、これはエコキュート単体の金額ではありません。
では、具体的にどのような条件で対象になるのか見ていきます。
補助の対象になる条件
補助を受けるには、主に次の条件を満たす必要があります。
- 事務局に補助対象製品として登録された対象機種であること(型番をメーカーカタログや給湯省エネ2026事業の対象機器ページで確認します)
- 性能加算(+3万円/台)を受けるには、基本の性能要件より高い年間給湯効率などの加算要件を満たすこと(詳細は公式の対象機器ページで確認します)
- 撤去加算を受けるには、設置にあわせて電気蓄熱暖房機・電気温水器を撤去すること(撤去前後の写真・書類が必要です。エコキュート自体の撤去は対象外です)
- 加算は①基本額・②性能加算・③撤去加算の3種類のみです(以前あったIoT加算は2026事業にはありません)
これらの要件は購入時の機種選びで決まり、後付けできません。対象機種かどうか、事前に業者と確認しましょう。
申請期間と予算(早期終了に注意)
給湯省エネ事業には予算上限があり、予算に達した時点で年度途中でも受付終了になります。例年、夏から秋にかけて申請が増えるため、早めに動くのが安全です。申請は、給湯省エネ事業者として登録された施工業者が代行し、「交付申請(予約)→ 工事 → 本申請」の順で進みます。予約した時点で一定期間(約3か月)予算枠が確保されます。
2026事業の主なスケジュールは、事業者登録が2026年3月10日〜、交付申請(予約含む)の受付が2026年3月31日〜、交付申請は予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日、予約は11月16日まで)です。予算は570億円。最新の締切は公式で確認しましょう。
賃貸・中古住宅はどうなる?
- 賃貸住宅:申請者になれるのは住宅の建築主・購入者、リフォームの工事発注者、リース利用なら給湯器の借主です。借りて住んでいる入居者自身は申請できませんが、オーナーが既存住宅のリフォームとして発注する場合は「工事発注者」として対象になります。
- 中古住宅(既存住宅):対象です。リフォームで設置するなら工事発注者、給湯器の交換を条件に中古住宅を購入するなら購入者が、それぞれ申請者になります。
国と自治体の補助金は併用できる?
国の給湯省エネ事業は、国の他の補助金とは併用できません(一つの工事で国の複数補助は不可)。一方、市町村が独自に行う補助とは、原則として併用できます(自治体により例外・申請順の指定あり)。静岡県内の独自補助がある自治体では「国+市町村」の2段で重ねられる可能性があります。
静岡県・市町村の独自補助金
静岡県内の市町村の補助状況を確認しました。県独自の家庭向けエコキュート補助は確認できませんでしたが、市町村レベルでは富士市と藤枝市で補助が見つかりました。
静岡県独自のエコキュート補助について
静岡県が実施する「省エネ住宅新築等補助制度(令和8年度)」は、ZEH水準の戸建て新築・購入を対象とした建物全体への補助(定額40万円)であり、エコキュート単体を対象とする家庭向けの独自補助制度ではありません。また「カーボンニュートラル促進事業費補助金(省エネ設備導入支援)」は中小企業等の事業者向けです。
2026年(令和8年)6月時点で、静岡県として家庭のエコキュート設置に直接使える独自補助は確認できませんでした。
出典:省エネ住宅新築等補助制度
主要市町村の補助額一覧
エコキュートの補助が確認できた市町村は以下のとおりです。
| 市 | エコキュートの補助 | 申請期間の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 富士市 | 省エネ家電製品等購入支援キャンペーン。税抜き本体価格5万円ごとに1万円(上限5万円)。省エネ基準達成率100%以上またはおひさまエコキュートが対象。設置工事費・送料は対象外 | 2026年3月25日〜9月30日(予算上限で早期終了あり) 出典:富士市 富士市省エネ家電製品等購入支援キャンペーン | 富士市公式 |
| 藤枝市 | 省エネルギー住宅整備費補助金。定額8万円(一戸につき1回限り)。ZEH水準相当の住宅整備が条件。工事費(税抜き)100万円超が必要。国または県の補助事業の交付を受けることが条件 | 2026年4月27日〜2027年3月31日(予算次第で早期終了) 出典:藤枝市 省エネルギー住宅整備費補助金 | 藤枝市公式 |
詳しくは各自治体のホームページをご確認ください。
藤枝市の補助は「国または県の補助事業の交付を受けること」が要件のため、国の給湯省エネ事業とのセットが前提になります。申請の順番(国の手続きを先行させる必要あり)にご注意ください。
富士市のキャンペーンは本体価格に対する率での補助となるため、機種の価格帯によって実際の補助額が変わります。上限は5万円です。
国・市町村は併用できる?
国の給湯省エネ事業と市町村の独自補助は、原則として併用できます。ただし藤枝市のように「国の補助事業の交付を受けること」を条件とする制度では、申請の順序や要件の確認が欠かせません。契約前に業者と各制度の併用条件を確認しましょう。
静岡県の電気代・気候とエコキュートの相性
静岡県は東西に長く、エリアによって電力会社が異なるという全国でも珍しい県です。県の東部(熱海・三島・沼津・伊豆地域など)は東京電力エリア、中部・西部(静岡市・浜松市・富士市・焼津市・磐田市など)は中部電力エリアに属します。エコキュートの光熱費シミュレーションには、どちらの料金体系が適用されるかを先に確認しましょう。
気候は太平洋側の温暖な気候が主体で、冬も比較的温和です。エコキュートはヒートポンプで空気の熱を利用するため、外気温が高いほど効率が良くなります。静岡県の温暖な気候は、エコキュートのヒートポンプ効率にとって有利な条件です。寒冷地仕様が必須の地域と比べると、標準仕様のモデルで十分なケースが多く、選択肢が広がります。
ただし、沿岸部では塩害リスクがあります。特に太平洋に面したエリアや伊豆・熱海などの海沿いの地域では、耐塩害仕様の機種を選ぶか施工業者に確認しましょう。
浜松・静岡・富士エリアの地域差
静岡県は県内でも気候・産業・生活スタイルが異なります。
- 浜松市周辺:年間日照時間が全国でも有数の多さで知られ、太陽光発電との相性が抜群です。「おひさまエコキュート」(昼間シフト機能付き)と太陽光発電を組み合わせると、発電した電力で昼間に効率よくお湯を沸かせます。富士市のキャンペーンでは「おひさまエコキュート」も補助対象として明記されています。
- 静岡市周辺:県庁所在地として住宅密度が高く、戸建て世帯が多い郊外でエコキュートの導入が進んでいます。
- 富士市周辺:工業都市で世帯数が多く、補助金も充実しています(省エネ家電キャンペーン)。
南海トラフ地震とお湯の備え
静岡県は南海トラフ地震の想定震源域に近く、県全体で防災意識が高い地域です。エコキュートはタンクにお湯(水)を貯める構造のため、停電・断水時にも非常用水として活用できます。機種によって150〜460L程度の湯水が確保でき、飲料以外の生活用水(トイレや清拭など)に役立ちます。南海トラフ地震の備えという観点からも、エコキュートへの切り替えを検討する意義があります。
静岡県で失敗しないエコキュートの選び方
補助金を活かすには、補助対象になり、かつ家庭の状況に合った機種を選ぶことが大切です。
- 容量(世帯人数の目安):3〜4人世帯なら370L前後、4〜5人以上なら460L前後が一般的な目安です。容量不足だと湯切れ、過大だと無駄が出ます。
- 寒冷地仕様の要否:静岡県は温暖な地域が多く、標準仕様で対応できるケースがほとんどです。ただし標高の高い地域(富士山麓など)では冬の冷え込みがあるため、施工業者に確認しましょう。
- 塩害対策:海沿いのエリアでは耐塩害仕様を選ぶか、設置場所を工夫します。
- 省エネ性能・昼間シフト:国の性能加算(+3万円/台)の対象になるか、また太陽光発電を持つ家庭では昼間シフト機能の有無も確認します。富士市のキャンペーンでは「おひさまエコキュート」も対象です。
- 補助対象の型番確認:富士市のキャンペーンでは「省エネ基準達成率100%以上(目標年度2025)またはおひさまエコキュート」という要件があります。購入前に型番の適合を確認しましょう。
静岡県の導入費用と補助後シミュレーション
エコキュートの導入費用は、本体+標準的な工事費でおおむね40万〜70万円程度が目安です(機種・容量・設置条件・撤去の有無で変動します)。補助金を充てると、実質負担は次のように下がります。
| ケース | 実質負担 |
|---|---|
| 標準モデルへ交換(国の基本額のみ) | 導入費用60万円 − 国の補助7万円(基本額)= 実質約53万円 |
| 高効率モデル+電気温水器撤去あり (基本7万+性能加算3万+撤去2万) | 導入費用65万円 − 国の補助12万円= 実質約53万円 |
| 富士市在住・国の補助+市のキャンペーンを併用 | 導入費用60万円 − 国の補助7万円 − 市のキャンペーン上限5万円= 実質約48万円 出典:富士市省エネ家電製品等購入支援キャンペーン |
| 藤枝市在住・国の補助+市の補助を併用 (ZEH水準の住宅整備が前提) | 導入費用65万円 − 国の補助7万円 − 藤枝市の補助8万円= 実質約50万円 出典:省エネルギー住宅整備費補助金 |
正確な金額は、機種・設置条件・申請時の予算状況・各自治体の補助額で変わります。最終的な見積もりは施工業者に依頼し、補助を含めたシミュレーションを出してもらいましょう。
エコキュート補助金の申請から受給までの流れ
補助金の受給までは数か月かかるのが一般的です。業者が代行しますが、流れを把握しておくとトラブルを防げます。
- 対象機種の選定と業者選び:性能要件を満たす対象機種を、給湯省エネ事業者の登録がある業者と選びます。富士市・藤枝市の補助を使う場合は、その条件も事前に確認します。
- 交付申請(予約):契約後すぐに業者が予約手続きをします。予約で予算枠を約3か月確保します。本人確認書類や既存給湯器の写真を準備します。
- 設置工事と完了報告(本申請):工事完了後、工事写真や必要書類などを添えて本申請します。
- 交付・受給:審査を経て交付されます。交付までの期間や、工事代金との相殺か現金還元かは制度・業者によって異なるため、契約時に確認します。
申請で失敗しないための注意点
- 申請の順番を間違えない:国の給湯省エネ事業は、工事請負契約を結んでから着工し(契約前の着工は対象外)、交付申請は工事完了後に行います。藤枝市の補助は「国または県の補助事業の交付を受けること」が条件のため、国の手続きを先行させる必要があります。市町村の申請順については、各自治体の要綱でご確認ください。
- 登録業者かどうかを自分でも確認する:住宅省エネ2026キャンペーン公式サイトで検索できます。
- 予算枯渇による早期終了:先着順のため、検討を始めたら早めに動きましょう。富士市のキャンペーンは9月30日が期限ですが、予算に達した時点で早期終了します。
- 必要書類・写真の不備に注意:撤去前の型番写真、工事写真、必要書類など。不備があると減額・差し戻しのリスクがあります。
エコキュート導入のメリット
- 電気代の削減:割安な夜間電力やヒートポンプの高効率で、ガス・電気温水器より光熱費を抑えやすいです。静岡県は温暖な気候でヒートポンプ効率が高く、年間を通じた節電効果を得やすい地域です。
- 太陽光との相性:昼間シフト機能で太陽光の余剰電力を給湯に回せば、自家消費を増やせます。日照時間の長い浜松市周辺では特に効果的です。
- 災害・お湯の備え:タンクのお湯を非常時の生活用水として使えます。南海トラフ地震のリスクが高い静岡県では、断水時の備えとしても重要な意味があります。
よくある質問(FAQ)
静岡県に県独自のエコキュート補助はある?
2026年(令和8年)6月時点で、家庭のエコキュート設置に直接使える県独自の補助金は確認できませんでした。県の省エネ住宅補助はZEH全体の建物補助が中心です。市町村レベルでは富士市・藤枝市で補助が確認できました。
中部電力エリアと東京電力エリアで補助の違いはある?
国の補助金(給湯省エネ事業)に電力会社エリアによる違いはなく、静岡県全域で同じ条件で使えます。電力会社による違いはエコキュートの運用コスト(夜間電力料金の水準)に影響します。各電力会社の夜間プランを確認しましょう。
賃貸でも補助金は使える?
給湯省エネ事業で申請者になれるのは、住宅の建築主・購入者、リフォームの工事発注者、リース利用なら給湯器の借主です。賃貸物件でも、オーナーが既存住宅のリフォームとして発注すれば対象になりますが、借りて住んでいる入居者自身は申請できません。
中古住宅でも対象?
対象です。既存住宅のリフォームとしてエコキュートを設置する場合は工事発注者が、給湯器の交換を条件に中古住宅を購入する場合は購入者が、それぞれ申請者になります。
補助金はいつもらえる?
工事完了後に本申請・審査を経て交付されます。交付までの期間は制度・業者により異なるため、契約時に目安を確認しましょう。
海沿いの地域でもエコキュートは使える?
使えます。ただし潮風による塩害のリスクがあるため、耐塩害仕様の機種を選ぶか、設置場所を工夫するのがおすすめです。静岡県の沿岸部(熱海・伊豆・沼津・焼津など)では施工業者に塩害対策を相談しましょう。
まとめ|静岡県は国+市町村で補助を重ねて導入できる
静岡県でエコキュートを導入する場合、まず全国共通の国の給湯省エネ事業(エコキュート1台で最大20万円程度)が使えます。静岡県独自の家庭向け補助は確認できませんでしたが、富士市・藤枝市では市独自の補助が設けられており、条件を満たせば国の補助と組み合わせて実質負担を下げられます。
温暖な太平洋気候と豊富な日照に恵まれた静岡県は、エコキュートのヒートポンプ効率が出やすく、太陽光発電との組み合わせメリットも大きい地域です。また南海トラフ地震への備えとして、タンクの水を非常用に活かせる点も静岡県ならではの導入メリットです。
補助金はいずれも予算上限・先着順です。検討を始めたら早めに登録業者へ相談し、国と市町村の補助を合わせたシミュレーションを出してもらうのが近道です。
監修:えねこ編集部

