電気自動車の車検費用はいくら?維持費の特徴と太陽光発電との相性を解説

費用・相場・シミュレーション

近年、環境意識の高まりや航続距離の向上、ガソリン価格の高騰などによって、電気自動車(EV)への注目度が着実に上がっています。

そんな電気自動車への乗り換えを検討するとき、車検費用のことが気になる人も少なくないでしょう。エンジンがないから車検も安い?むしろ高くなる?初めての買い替えだと、分からないことも多いので不安に感じるのは当然のことです。

本記事では、EVの車検費用の相場と内訳を丁寧に解説したうえで、ガソリン車との比較、そして高額化を防ぐポイントまで順を追って紹介します。

さらに、車の維持費を大きく抑えられる太陽光発電との組み合わせについても解説します。電気自動車のランニングコストについて知りたい人にとって、本記事が参考になれば幸いです。

電気自動車(EV)にも車検は必要?

「モーターで走る特殊な車だから、車検は対象外」。そう誤解している人も、実は決して少なくありません。

しかし電気自動車も当然ながら、ガソリン車と同じように車検が必要です。公道を走る普通乗用車である以上、避けて通れない手続きなのです。

EVも車検は必要

道路運送車両法上、EVは「電気を動力源とする自動車」として、ガソリン車や軽自動車と同じ枠組みで車検の対象になります。

例外となるのは、原動機付自転車区分に分類される超小型モビリティなど、ごく一部の車両のみです。一般的な乗用EV、たとえば日産リーフやテスラ モデル3などは、通常の普通車と同じ手続きで車検を受けることになります。

車検のタイミング

車検のタイミングも、ガソリン車と変わりません。新車購入時は初回登録から3年後、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。

「EVだから間隔が延びる」ということはないので、注意が必要です。うっかり車検切れにならないよう、通知が届いたら早めにスケジュールを組んでおきましょう。

なお、車検の他、あわせて法律で定められた「12か月点検」「24か月点検」も必要になります。24か月点検は、多くの場合車検と同時に実施される仕組みです。

EV特有の点検項目

一方、点検項目にはEVならではの違いがあります。エンジン関連の点検(オイル漏れ、点火プラグ、排気系統など)が不要になる代わりに、駆動用バッテリーの状態確認、インバーターやモーターの動作チェック、高電圧配線の絶縁抵抗測定といった、EV特有の検査項目が加わります。

具体的な点検項目の違いを、表で整理してみましょう。

点検分類ガソリン車EV
動力系エンジン、点火プラグ、排気系統モーター、インバータ、減速機
バッテリー補機バッテリーのみ補機バッテリー+駆動用高電圧バッテリー
電気系統一般配線高電圧配線や高電圧システムの状態確認など、EV特有の点検
燃料系燃料タンク、燃料フィルター対象外

点検・整備費用は業者の技術料や工賃にあたる部分で、依頼先によって差が出やすい項目です。

EVの場合、駆動用バッテリーや高電圧系統の点検には専用機材が必要になるため、対応できる業者が限られ、結果として工賃が割高になることもあります。

電気自動車の車検費用の相場

では結局、EVの車検費用はいくらなのか。車検費用は大きく「法定費用」「点検・整備費用」「交換部品費用」の3つで構成されています。

法定費用

法定費用は、どの業者に依頼しても金額が変わらない、国や保険会社に支払うお金です。

項目金額の目安備考
自賠責保険料(24か月・自家用乗用車)17,650円2026年11月1日以降の契約分から18,560円に値上げ予定(約5.2%増)。
自動車重量税車両重量・環境性能により変動エコカー減税対象のEVは新規登録時に加え、初回継続検査(最初の車検)まで免税。
印紙代(検査手数料)2,600円
※車種や検査方法、申請方法によって異なる
2026年4月1日に改定。最新額は国土交通省の手数料一覧をご確認ください。

ここで重要なのは、自動車重量税の扱いです。エコカー減税は2028年4月30日まで延長が決定しており、EVは対象基準を満たせば重量税が免税になります。

つまり、法定費用の中では重量税の分だけEVが有利、ということになります。とはいえ、自賠責保険料や印紙代はガソリン車とまったく同額なので、法定費用が全体的に激安になるわけではないことに注意してください。

なお、令和8年度税制改正大綱では、2028年度以降にEVやPHEVの自動車重量税へ「特例加算分」を新設する方針が盛り込まれています。今のEVの免税メリットが、将来にわたって同じ水準で続くとは限らない点も、念頭に置いておくとよいでしょう。

※なお、自動車税(種別割)は車検時にまとめて払う費用ではなく、毎年5月に別途納める年税です。EVはグリーン化特例により新車登録の翌年度のみ約75%軽減され6,500円になりますが、2年目以降は通常額(約25,000円/年)に戻ります

出典:エコカー減税(自動車重量税) | JAMA – 一般社団法人日本自動車工業会

点検・整備費用

点検・整備費用は業者の技術料や工賃にあたる部分で、依頼先によって差が出やすい項目です。

EVの場合、エンジンオイル交換や排気系統の点検が不要になる一方、駆動用バッテリーや高電圧系統の点検には専用機材が必要になるため、対応できる業者が限られ、結果として工賃が割高になることもあります。

相場としては、正規ディーラーで30,000〜50,000円程度、民間工場や車検専門店で20,000〜35,000円程度が一つの目安です。

ただし、これはあくまで業界一般の相場観であり、店舗によって差が大きい点はご留意ください。

出典:車検費用の相場は?ディーラー・カー用品店・ユーザー車検を比較 | くらシム

交換部品費用

交換部品費用については、EVの方が費用を抑えやすい傾向があります。エンジンオイル交換が丸ごと不要になるほか、回生ブレーキの働きによってブレーキパッドの摩耗が抑えられる傾向があるため、消耗品の交換頻度そのものが減る傾向にあるからです。

エンジンオイルは一般的に1回あたり5,000〜8,000円程度かかるとされており、これが不要になる効果は決して小さくありません。

ガソリン車では車検のたびにオイル交換や各種フィルター交換が発生しやすいのに対し、EVは駆動系がシンプルな分、消耗品にかかる費用を抑えやすい構造だといえます。

ただし、これは車検のたびに数万円単位で必ず得をするという話ではありません。あくまで交換部品が少ない分、想定外の追加費用が発生しにくいという長期的な安心材料として捉えるのが実態に近いでしょう。

ガソリン車とEVの車検費用の総額をまとめると、下のようになります。

項目日産リーフ(40kWh)トヨタ ヤリス(例)
自賠責保険料17,650円17,650円
印紙代2,600円2,600円
自動車重量税0円(免税)24,600円 (コンパクトカー)
点検・整備費約40,000円約40,000円
消耗品交換0~5,000円程度オイル交換等5,000~10,000円程度
合計約60,000~65,000円約70,000~85,000円

(※あくまで目安。交換部品や整備内容によって実際の費用は変動します)

ディーラーと民間車検の違い

車検の依頼先には、大きく分けてディーラー車検と民間の車検工場(車検専門店・ユーザー車検代行など)があります。

  • ディーラー車検:メーカー専用の診断機やEVに精通した整備士が対応してくれる安心感が強み。ただし、技術料が高めに設定されがち。
  • 民間車検:費用を抑えやすいのが魅力。とはいえ、EVの高電圧系統に対応できる設備や、EVの高電圧系統を扱うための「電気自動車等の整備業務に係る特別教育」を修了した整備士が不在の店舗も少なくない。

依頼前に「EVの点検実績があるか」を確認しておくと、当日になって断られるといったトラブルを避けられるでしょう。

EVとガソリン車の車検・維持費を比較

ここまでの内容を踏まえ、EVとガソリン車の維持費を項目ごとに比較してみましょう。

車検費用

普通車の車検費用総額は、依頼先にもよりますが7万〜12万円が一般的な相場とされていて、業者によっても幅があります。

EVとガソリン車の差は、主に自動車重量税の免税分と、消耗部品の少なさによる整備費用の違いに集約されます。

つまり車検の総額だけを見ると、EVがガソリン車よりも安くなる可能性がありますが、それでも劇的に安くなるとまでは言い切れません。同程度か、やや抑えられるという表現の方が、実態に近いでしょう。

メンテナンス費

車検以外の日常メンテナンスでは、EVの優位性がより明確になります。

エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、点火プラグ交換、排気系統のメンテナンスといった、ガソリン車特有の定期整備がEVには存在しないからです。

一方で、車重が重くトルクが強いという特性上、タイヤの摩耗がやや早まる傾向があるとも言われています。

年間を通じたメンテナンス回数そのものが少なくなるため、車検単体ではなく1年、3年、5年という長いスパンで見たときに、じわじわとコスト差が積み上がっていく構造です。

燃料費

燃料費は、EVとガソリン車のコスト差が最もはっきり表れる項目です。一般的なガソリン車と日産リーフ(40kWhモデル、電費6.5km/kWh )で比較してみましょう。

一般的なコンパクトカー(WLTCモード燃費14.6km/L)で走行した場合、1kmあたりの燃料費は約11.6円になります。

  • コンパクトカー:レギュラーガソリン170円/L(2026年7月時点全国平均)、WLTCモード燃費14.6km/Lの場合、1kmあたり約11.6円。
  • リーフ:電気料金の目安31円/kWhで計算した場合、1kmあたり約4.8円

単純計算で、EVの燃料費はガソリン車の半分以下に収まります。年間10,000km走行した場合、ガソリン代は約116,000円、EVの電気代は約48,000円となり、差額は年間7万円近くにのぼります。

ただし、この差は自宅の普通充電を前提とした場合の数字である点に注意が必要です。外出先の急速充電を頻繁に利用すると、料金プランによってはガソリン車と大きな差がつかないケースもあります。

EVの燃料費メリットを最大限に活かすには、自宅充電が基本であることを押さえておきましょう。

出典:石油製品価格調査 調査の結果|資源エネルギー庁

長期的にどちらがお得?

車検費用単体ではEVとガソリン車の差はそれほど大きくありません。

しかし、日常のメンテナンス費用と燃料費を含めたトータルコストで見ると、走行距離が多いほどEVの経済的なメリットが積み上がっていく傾向があります。

逆にいえば、車検費用だけを見て維持費の判断をするのは早計だ、ということです。車両購入価格の差も含めた、総合的な視点での判断が欠かせません。

EVの車検で高額になりやすいポイントと注意点

EVならではの注意点も存在します。ここを押さえておかないと、想定外の出費に驚くことになりかねません。

駆動用バッテリーの劣化と交換費用リスク

最も大きなリスクは、駆動用バッテリーの劣化と交換費用です。

バッテリーは消耗品であり、走行距離や充電回数、使用環境によって少しずつ性能が低下していきます。多くのメーカーは「8年・16万km」前後を目安に保証を設定しており、この期間内にバッテリー容量がメーカーごとに定められた容量保証基準(一般的には約70%) を下回れば、無償交換となるのが一般的です。

一方で保証期間を過ぎてから交換が必要になった場合の費用は、決して安くありません。

日産リーフ(40kWhモデル)を例にすると、交換費用の目安は80万〜100万円程度とされており、車種によってはさらに高くなることもあります。

車検そのものでバッテリー交換が必須になるケースは多くありませんが、点検の結果、劣化が著しいと判断されれば、点検時の診断結果によって交換を提案される場合があります。

出典:日産バッテリー状態証明書|日産自動車

出典:EVバッテリーとは?寿命を延ばす運用と法人車両管理で役立つ実践Tips | 日本カーソリューションズ

ディーラー車検と民間車検工場の手数料・技術料の違い

先述の通り、ディーラーと民間工場では技術料に差が出やすい構造です。

特にEVは高電圧を扱うため、対応できる整備士や設備を持つ工場が限られており、「対応できる業者が少ないため、価格競争が働きにくい」という側面もあります。

高電圧配線やバッテリーの取り扱いには専用の絶縁工具が必要なため、工場によってはEVの技術料をガソリン車より高めに設定している場合も見られます。

複数の見積もりを比較し、作業明細まで確認する習慣を持つことが、費用を抑える近道です。

EVの車検に対応できる業者の選び方

業者選びでは、次の3点を事前に確認しておくと安心です。

  • EVの整備実績:ディーラーか、EVを多く扱う独立系整備工場を選ぶ
  • 高電圧作業の有資格者の有無:高電圧バッテリー・配線を扱える技術者が常駐しているか
  • 診断機器の保有状況:駆動用バッテリーの診断機やOBDテスターが配備されているか

ウェブサイトに「EV対応」と明記されていても、実際の対応車種が限定的な場合もあります。電話やメールで所有車種名を伝えたうえで確認するのが確実でしょう。

判断に迷う場合は、保証期間中は正規ディーラーに任せ、保証が切れた後に信頼できる工場へ切り替える方法も一案です。

太陽光発電がEVユーザーにおすすめな理由

電気自動車の車検費用自体はガソリン車と大差ありません。実のところ、EVにおける最大の強みは燃料費を中心とした日々の維持費の低さにあります。

そしてこのコストパフォーマンスを最大に高めてくれるのが、太陽光発電システムとの連携でしょう。

太陽光で発電した電気をEV充電に利用できる

太陽光発電における最大の魅力は、自宅の屋根で生み出した電力を直接EVの充電へ充てられる点にあります。

日中に発電したクリーンな電気を自家消費すれば、電力会社から購入する電気量を大幅に減らせるため、実質的に走行コストゼロを狙うことすら夢ではありません。

具体的な数値で試算してみましょう。年間10,000kmを走るケースで一般的なガソリン車と電気自動車を比較してみます。

条件・算出根拠年間燃料費・電気代
ガソリン車燃費15km/L、ガソリン170円/L約113,300円
EV(買電充電)目安単価31円/kWh、電費6.5km/kWh約47,700円
EV(太陽光自家消費)発電電力の自家消費活用実質ほぼ0円

資源エネルギー庁の公表資料によると、一般的な住宅用太陽光発電システム(約4.5kW)の年間発電量は約4,500kWh〜5,000kWhとされています。

年間10,000kmを走行する電気自動車(電費6.5km/kWh)が必要とする年間の電力は約1,538kWh。そのため、太陽光パネルが年間で生み出す電力のうち約30%〜35%を充電に充てられれば、計算上は年間の消費電力をすべて太陽光で賄うことが可能といえます。

ただし、この計算には太陽光発電の設置費用については考慮に入れていません。太陽光発電の設置費用や費用回収のポイントなどについては、下の記事を参考になさってください。

【2026年(令和8年)】太陽光発電4kWで元を取るには?費用・発電量・回収期間を解説

太陽光発電5kWの費用対効果は? 費用回収のポイントをシミュレーション付きで解説

太陽光発電とEVを組み合わせる「V2H」

太陽光発電とEVの相乗効果をより高めてくれるのが、「V2H(Vehicle to Home)」と呼ばれる充放電システムです。

V2Hは、電気自動車のバッテリーに貯めた電気を自宅で使えるようにするシステムです。

これを自宅へ導入すると、日中に屋根の上でつくり出した余剰電力をEVへ蓄え、夜間にその電気を自宅へ給電して家電を動かすというスマートなエネルギー循環が実現可能です。買電量を最小限に抑え込むことで、毎月の電気料金を大幅に抑えることが可能になるでしょう。

さらにV2Hは、突然の自然災害や大規模停電に見舞われた際にも威力を発揮します。

一般的な家庭用蓄電池の容量が5〜10kWh程度であるのに対して、EVのバッテリー容量は40〜80kWhと大容量。万一停電が数日間に及んでも、約2〜4日分の家庭用電力をEV側から賄える場合もあります。

出典:Let’s ゼロドラ!!|環境省

電気自動車+太陽光発電がおすすめの家庭

EVと太陽光発電の組み合わせ導入によって、高いコスト削減効果を見込めるのは、次のような条件を満たす家庭です。

  • 持ち家の戸建住宅にお住まいで、十分な太陽光パネルの設置スペースがある
  • 敷地内に専用の駐車スペースがあり、充電機器の工事をスムーズに行える環境である
  • 日々の通勤や送迎で車を頻繁に使い、光熱費と車の維持費をまとめて削りたい

実のところ、住宅の構造や駐車環境によって導入のハードルは大きく変わります。

例えば集合住宅にお住まいの場合、屋根への太陽光パネル設置自体が困難なケースも少なくありません。加えて、共用駐車場への充電設備導入には管理組合の合意形成が必要となるでしょう。

ご自身の住環境や車の利用頻度を整理したうえで、適切な導入計画を立てることが重要です。

EVと太陽光発電で活用したい補助金制度

補助金とお金のイメージ

国や地方自治体が提供する各種補助金制度を活用することで、初期費用を大幅に抑えられます。

制度ごとの要件や補助額を正確に把握し、適切に申請を行いましょう。

CEV補助金

CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、経済産業省がクリーンエネルギー自動車の普及を推進するために実施している国の補助金制度です。

EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)などの新車購入が対象となります。

2026年度の補助上限額は以下の通り設定されています。

  • 普通乗用EV:最大130万円(基本補助額最大125万円+メーカー評価等による加算額最大5万円)
  • PHEV:最大85万円(基本補助額最大80万円+加算額最大5万円)
  • 軽EV:最大58万円(基本補助額最大55万円+加算額最大3万円)

車両の航続距離や安全性といった性能面に加えて、各自動車メーカーによる急速充電インフラ整備への取り組み状況などによっても車種ごとの支給額が変動します。

主要な国産EVの多くで最高ランクの補助額が適用される傾向にあるため、補助金がいくら出るかを前提に、購入を検討されるとよいでしょう。

出典:令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」|経済産業省

V2H・設備関連の補助金

EVに貯めた電気を家庭内に給電するV2H充放電設備の導入にあたっても、国のCEV補助金(充電・インフラ等支援事業)から手厚い補助が出されます。

V2H設備を新設する場合の補助内容は次の通りです。

  • 設備本体費用:補助率 1/2(上限75万円)
  • 設置工事費用:補助率 1/1(上限55万円)

これらを組み合わせると、設備と工事を合わせて最大130万円規模の補助を受けることが可能です。

出典:令和6年度補正・令和7年度予算 V2H充放電設備の導入補助金|一般社団法人次世代自動車振興センター

自治体補助金

国とは別に、独自で太陽光発電の補助金制度を整えている自治体も少なくありません。

たとえば東京都では「令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」として、太陽光発電に対して独自の補助を設けています。

  • 新築住宅:3.6kW以下の場合12万円/kW(上限36万円)、3.6kW超は10万円/kW
  • 既存住宅:3.75kW以下の場合15万円/kW(上限45万円)、3.75kW超は12万円/kW

ポイントは「国・都道府県・市区町村の補助は原則として併用可能」という点です。すべてを組み合わせると、初期費用の相当部分をカバーできるケースも存在します。

ただし、各制度に予算上限があり、先着順で締め切りになるものも多いため、早めの情報収集と申請が肝心です。

お住まいの自治体の補助金は、各市区町村の公式ウェブサイトから確認してください。

電気自動車の車検に関するよくある質問

電気自動車について、ガソリン車との違いを踏まえつつ、よくある質問に分かりやすくお答えします。

EVの車検はガソリン車より安い?

結論から言うと、初回の継続車検では、エコカー減税により重量税が免税となる車両があり、ガソリン車より法定費用を抑えられる場合があります。2回目以降の重量税は、登録時期や適用条件によって異なります。

大きな要因は、税制上の優遇措置であるエコカー減税です。EVは新車登録時だけでなく、初回継続車検時の自動車重量税も免税(0円)となります。自賠責保険料や法定手数料(印紙代)はガソリン車と同額ですが、重量税がかからない分だけ法定費用を低く抑え込めるわけです。

とはいえ、3回目以降の車検はガソリン車もEVもそれほど大きくは変わらないというのが実態でしょう。

参照:エコカー減税(自動車重量税) | JAMA – 一般社団法人日本自動車工業会

駆動用バッテリーは車検で交換が必要?

車検のタイミングで駆動用バッテリーを必ず交換しなければならないというわけではありません。検査で確認されるのは、あくまで道路運送車両の保安基準に適合しているかどうかだからです。

バッテリーの容量が低下して航続距離が短くなったとしても、それだけで車検に不合格となるわけではありません。

そもそも現行のEVに搭載されているリチウムイオンバッテリーは耐久性が高く、主要メーカーでは「8年または16万km」といった長期の容量保証が設定されています。

普通に乗っていれば、車検ごとに高額なバッテリー交換を迫られる心配は不要でしょう。

参照:[Q]クルマのバッテリー交換の時期はいつ?寿命の目安や交換が必要なサインを解説|JAF

EVはディーラー以外でも車検を受けられる?

民間工場や車検専門店でも、EVの車検自体は問題なく受けられます。

ただし、「電気自動車等の整備業務に必要な特別教育を修了した整備士」や「対応する診断機またはOBD検査機器 」を揃えた工場を選ぶ必要があります。

車検以外に必要なメンテナンスは?

タイヤの空気圧点検・交換、ワイパーゴムの交換、冷却水やブレーキフルードの点検などは、EVでも引き続き必要です。

「エンジンがないからメンテナンスフリー」というわけではない点に注意してください。

太陽光発電があるとEVの維持費はどれくらい安くなる?

月間800km走行するケースで試算してみましょう。日産リーフ(40kWhモデル、電費6.5km/kWh)の場合、消費電力量は月間約124kWhです。これを電力会社からの購入電力(31円/kWh)でまかなうと、月間の電気代は約3,840円、年間では約46,000円かかります。

この電気代を太陽光発電の自家消費でまかなえれば、実質0円に近づけられます。

つまり、太陽光発電のある家庭とない家庭とでは、EVの充電コストだけで年間4万〜5万円ほどの差が生まれる計算です。

これに加えて、家庭全体の電気代削減効果も期待できるため、車と暮らしの両方でメリットを実感しやすい組み合わせといえるでしょう。

まとめ|電気自動車とセットで導入したい太陽光発電

EVの車検費用は、ガソリン車と比べて驚くほど安くなるわけではない、というのが正直なところです。

法定費用の一部が免税になる程度で、自賠責保険料や印紙代はガソリン車と同額。とはいえ、日常のメンテナンス費用や燃料費まで含めたトータルの維持費で見れば、EVの経済的なメリットは着実に積み上がっていきます。

むしろ、EVの経済的メリットを最大限に大きくしてくれるのが、太陽光発電です。

自宅で発電した電気をEVの充電にそのまま使えば、実質的な燃料費はゼロ円。さらにV2Hと組み合わせれば毎月の電気料金も抑えられるだけではなく、災害時の備えにもなります。

さまざまな補助金制度も活用して初期投資を抑えれば、「電気自動車+太陽光発電」は地球に優しいだけではなく、長期的なコスト削減につながる可能性があります。ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

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