【2026年(令和8年)】兵庫県の太陽光発電補助金はいくら?金額・条件・申請方法を解説

補助金

最終確認日:2026年8月17日

※国の制度=住宅省エネ2026キャンペーン公式に準拠/兵庫県・市区町村の独自補助は各公式で確認

この記事の要約

兵庫県は、県自体が直接補助を出す形ではなく、環境省の交付金を使って県内の一部市町を窓口に太陽光と蓄電池のセット補助(太陽光7万円/kW、上限35万円)を実施しています。ただしこの窓口には神戸市・尼崎市・明石市・加古川市・宝塚市・伊丹市など人口の多い主要都市の多くが含まれておらず、これらの市では独自の補助を設けているところと、補助自体を実施していないところに分かれます。この記事では、国のセット型支援の位置づけ、兵庫県の補助のしくみ、姫路市・西宮市・明石市・加古川市・宝塚市の補助状況、瀬戸内側と但馬地方で異なる気候条件、費用シミュレーション、申請の流れまでをまとめて解説します。

兵庫県でもらえる太陽光発電の補助金はいくら?【結論】

兵庫県で太陽光発電を導入する場合、補助金は「国+兵庫県+市区町村」の3層で考えます。この3層で兵庫県を見ると、次のようになります。

区分補助の目安出典
国(みらいエコ住宅2026等)太陽光単体の補助はなし。GX志向型住宅で最大110万円/戸などのセット型住宅省エネ2026キャンペーン【公式】
兵庫県(独自補助)太陽光発電:7万円/kW(上限5kW・35万円)/蓄電池:対象経費の1/3(上限23.5万円)。窓口は県内29市町(西宮市・姫路市等)のみで、神戸市・尼崎市・明石市など主要都市の多くは対象外兵庫県/令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業
市区町村(独自補助)市により異なる。加古川市は太陽光14万円/kW(上限42万円)、明石市は太陽光最大8万円(定額)など。神戸市・尼崎市・伊丹市には市独自の直接補助なし各市公式(後述)

兵庫県は瀬戸内側と但馬地方で気候が大きく異なり、補助のしくみも県窓口型と市独自型に分かれています。まずは国の位置づけから見ていきます。

国の制度:太陽光発電に直接補助はある?【全国共通】

太陽光発電の補助金を国レベルで探すと、住宅用太陽光発電への単体の国補助は現在ないという前提があります。かつての住宅用太陽光発電導入支援補助金は2014年(平成25年度)で終了しています。

ただし、太陽光を含む省エネ住宅・脱炭素設備をセットで導入する場合は、国が支援する制度がいくつかあります。太陽光の設置費用を直接下げるのではなく、住宅要件を満たすと補助が出る、蓄電池を同時導入すると蓄電池側で補助が出るといった形です。

みらいエコ住宅2026事業(住宅省エネキャンペーン)

みらいエコ住宅2026事業は、国土交通省・環境省・経済産業省の3省連携で実施される住宅省エネ2026キャンペーンの柱です。省エネ性能の高い新築住宅の購入や既存住宅の省エネリフォームを対象に、住宅単位で補助金が支給されます。太陽光はGX志向型住宅の要件のひとつになっており、住宅全体で高い省エネ性能を満たすことで補助が受けられます。

新築住宅の主な補助上限額は次のとおりです。

  • GX志向型住宅:1戸あたり110万円(温暖地5〜8地域)/125万円(寒冷地1〜4地域)※全世帯が対象
  • 長期優良住宅:1戸あたり75万円(温暖地)/80万円(寒冷地)※若者夫婦世帯・子育て世帯限定
  • ZEH水準住宅:1戸あたり35万円(温暖地)/40万円(寒冷地)※若者夫婦世帯・子育て世帯限定

兵庫県は瀬戸内側を中心に大部分が温暖地(5〜8地域)に区分されているため、GX志向型住宅なら上限110万円が基準になります。但馬地方の山間部は寒冷地(4地域)に区分される場合があるため、北部で新築を検討する場合は地域区分を事前に業者へ確認しましょう。

出典:みらいエコ住宅2026事業【公式】住宅省エネ2026キャンペーン【公式】

DR家庭用蓄電池事業(令和7年度補正・SII)

DR家庭用蓄電池事業は、経済産業省の予算でSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)が運営する、家庭用蓄電池への補助制度です。太陽光と組み合わせた自家消費・DR(需要側の電力調整)に活用できる蓄電池を対象に、1申請あたり最大60万円が補助されます(出典:令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】)。

ただし、令和7年度補正は2026年5月29日に予算上限に達し、公募は既に終了しています(公式に再開予定なしと明記)。令和8年度補正での再開有無は経産省・SII公式で最新情報の確認が必要です。

FIT・FIP制度と自家消費への移行

太陽光発電で発電した電気は、FIT(固定価格買取制度)またはFIP制度で電力会社に売電できます。住宅用(10kW未満)はFITが基本で、期間は10年間です。

2026年度から住宅用10kW未満のFIT買取単価には初期投資支援スキームが導入され、次のような二段階の単価になります(出典:FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー)。

  • 導入から1〜4年目:24円/kWh
  • 5〜10年目:8.3円/kWh

初期の4年間は買取単価を高めに設定し、投資回収を早めるのが狙いです。5年目以降は市場価格に近い水準まで下がるため、この時点から自家消費に切り替える設計が経済的に有利になります。

税制優遇(住宅ローン減税・固定資産税減額)

太陽光発電への直接の税優遇ではありませんが、太陽光を要件に含む認定住宅(長期優良住宅・低炭素住宅・ZEH水準)では、住宅ローン減税の借入限度額引き上げや固定資産税減額の期間延長が受けられます(出典:住宅:住宅ローン減税 – 国土交通省)。

国と自治体の補助金は併用できる?

国のみらいエコ住宅2026事業は、都道府県・市区町村の独自補助と原則併用できます。一方、兵庫県の補助事業は環境省の交付金を財源としているため、同一設備について国のDR家庭用蓄電池事業のような国庫補助とは併用できません(出典:令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】)。みらいエコ住宅2026事業との関係は市によって扱いが異なる場合があるため、契約前に窓口の市へご確認ください。

出典:住宅省エネ2026キャンペーン【公式】 / みらいエコ住宅2026事業【公式】 / 令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式

兵庫県・市区町村の独自補助金

兵庫県は、県が独自の補助金を直接交付するのではなく、環境省の交付金を活用して市町を窓口にした補助事業を展開しています。窓口に入っていない主要都市は、独自に補助を設計しているところと、補助自体を実施していないところに分かれます。

兵庫県の独自補助

兵庫県の「令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」は、環境省の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)を活用した補助制度です。自ら所有し居住する戸建て住宅の太陽光発電・蓄電池が対象で、内容は次のとおりです。

  • 太陽光発電設備:7万円/kW(上限5kW・上限額35万円)
  • 蓄電池:対象経費の3分の1(上限14.1万円/kWhの3分の1・上限5kWh・上限額23.5万円)
  • 主な要件:FIT・FIP制度の認定を取得しないこと、発電電力量の30%以上を自家消費すること

参加する市町が申請窓口を務める形で実施されており、窓口は西宮市・姫路市・洲本市・南あわじ市など県内29市町です。受付期間や予算は市町ごとに異なります。神戸市・尼崎市・明石市・加古川市・宝塚市・伊丹市・芦屋市はこの窓口リストに含まれていません。

出典:兵庫県 令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業

主要市区町村の補助額一覧(令和8年度の実施状況)

窓口に入っていない主要都市を個別に確認したところ、明石市・加古川市・宝塚市は市独自の別制度を設けており、姫路市・西宮市は県と同じ設計の補助を実施しています。人口の多い主要市を個別に確認した結果、次の5市で補助を実施しています。

太陽光発電の補助補足条件出典
姫路市7万円/kW(上限5kW・上限35万円)。蓄電池は対象経費の1/3(上限23.5万円)/出典:姫路市公式兵庫県と同一設計。既築・新築の戸建てが対象で太陽光・蓄電池の同時設置が必須。事前申請制(令和8年5月13日〜11月30日)。2026年7月13日にいったん予算上限(2,925万円)に達しましたが、8月7日時点で申請受付を再開しており、予算残額143,000円の範囲内で先着順に受付中です(予算上限に達し次第、受付終了)【令和8年度】姫路市自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助金|姫路市
西宮市7万円/kW(上限5kW・上限35万円)。蓄電池は対象経費の1/3(上限23.5万円)/出典:西宮市公式兵庫県と同一設計。事前申請制(令和8年5月13日〜12月1日)。2026年7月31日時点で予算21,645,000円のうち残額12,075,000円で受付中令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業|西宮市ホームページ
明石市3kW未満は定額4万円、3kW以上は定額8万円。蓄電池は定額5万円/出典:明石市公式制度名は「明石市家庭用脱炭素化設備導入支援事業」。既存住宅のみ、新築は対象外。事後申請制(令和8年7月1日〜10月30日)。2026年8月12日時点で予算消化率67%で受付中明石市家庭用脱炭素化設備導入支援事業/明石市
加古川市出力(kW、小数点以下切捨て)×14万円/kW(上限3kW・上限42万円)/出典:加古川市公式制度名は「加古川市再生可能エネルギー利用設備設置事業補助金」。FIT・FIP認定を受けないこと、既存住宅のみ(新築は対象外)、自家消費30%以上が条件。事前申請制(令和8年4月20日〜令和9年3月31日)。申請額2,716万円(予算5,880万円、令和8年8月7日時点)で受付中加古川市再生可能エネルギー利用設備設置事業補助金について/加古川市
宝塚市7万円×出力(kW)。蓄電池は対象経費の1/3(15.5万円/kWh以下の設備が対象)/出典:宝塚市公式制度名は「宝塚市地域脱炭素移行・再エネ推進助成金」。既築・新築とも対象、FIT契約は対象外、自家消費30%以上が条件。受付期間は令和8年6月1日〜令和9年1月29日だが予算総額2,140万円に達しており、現在は補欠受付(キャンセル待ち)【補欠受付中】令和8年度 地域脱炭素移行・再エネ推進助成金(住宅・事業所向け)|宝塚市公式ホームページ

詳しくは各自治体のホームページをご確認ください。上記以外の主要市では、次のような状況です。

国・兵庫県・市区町村は併用できる?

国のみらいエコ住宅2026事業は、県・市区町村の独自補助と原則併用できます。一方で兵庫県の窓口型補助(姫路市・西宮市)は、国庫補助を財源とする他の補助事業とは併用できません。明石市・加古川市・宝塚市の独自制度も重複可否は市の要綱で個別に定められているため、複数の補助を組み合わせたい場合は契約前に窓口の市へご確認ください。

兵庫県の日照時間・気候と太陽光発電の相性

兵庫県は南北に長く、瀬戸内海式気候の瀬戸内側と、日本海側の気候に属する但馬地方で条件が大きく異なる地域です。

神戸地方気象台の年間日照時間の平年値(1991〜2020年)は2,083.7時間、年平均気温17.0度です(出典:気象庁|過去の気象データ検索)。雨・雪が少なく晴天が続きやすく、太陽光発電に好条件の地域です。

一方、但馬地方の豊岡地方気象台では年間日照時間の平年値が1,487.3時間、年平均気温14.6度、最深積雪31センチです(出典:気象庁|過去の気象データ検索)。日本海側特有の冬の曇天・積雪の影響で、瀬戸内側より年間発電量はやや下がる想定です。

電気料金は関西電力の供給エリアで、従量電灯Aの第2段階(120〜300kWh)が税込25.61円/kWh、最低料金(15kWhまで)は税込522.58円です(出典:従量電灯A|電気|関西電力 個人のお客さま)。電気代が上昇傾向にある局面では、自家消費で購入電気を減らす太陽光の効果を実感しやすくなります。

兵庫県の総住宅数は239万7千戸、持ち家住宅率は64.4%です(令和5年住宅・土地統計調査、出典:兵庫県|令和5年住宅・土地統計調査(速報集計)結果の概要)。空き家率は淡路地域23.8%・但馬地域21.2%と高く、阪神北地域10.5%と低いなど地域差があります。都市部・郊外ともに戸建て実需があり、太陽光発電の導入余地が広い地域です。

淡路島や須磨・垂水、播磨灘沿岸など海に近い地域では、潮風による金属部材の腐食(塩害)に注意が必要です。パネルの支持材・金具は塩害対応仕様(防錮メッキやステンレス等)を選ぶと、経年劣化を抑えられます。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、県内の広い範囲で長期間の停電が発生しました。この経験から、兵庫県内では太陽光発電に蓄電池を組み合わせ、災害時に自立して電源を確保する備えへの関心が高い地域です。

太陽光との組み合わせが特に効くケース

  • オール電化住宅:昼間の電気を自家消費で賄えるため、電気代削減の効果が大きくなります
  • EV・PHEVを保有:昼間充電で走行コストを下げられます
  • 但馬地方など積雪地域:発電量がやや下がる想定のため、蓄電池を併設し発電できた電力を無駄なく使う設計が有効です
  • 淡路島・沿岸部:塩害対応の機種選びと、台風時の停電に備えた蓄電池のニーズが高くなります

太陽光発電の容量・パネル選びのポイント(兵庫県事情)

太陽光を活かすには、屋根に合った容量と地域の気候に合った機種選びが大切です。

  • 容量の目安:3〜4人世帯なら4〜5kW前後、屋根面積が広ければ6〜7kW以上も選択肢に入ります。
  • パネル種別:現在の主流は単結晶シリコンです。屋根の形状や日射条件に応じて、変換効率・保証期間・価格のバランスで選びます。
  • 塩害地域での留意点:淡路島・沿岸部では、パネル本体だけでなく架台・金具の防錮性能を確認しましょう。海からの距離が近いほど劣化が早まる傾向があります。
  • 積雪地域での留意点:但馬地方では、雪の重みや落雪を想定した設置角度・耐荷重設計が重要です。豪雪時の発電停止を見込んだ蓄電池の併設も検討材料になります。
  • 保証・メーカー:出力保証(25年前後)・製品保証(10〜15年)・自然災害補償の内容を比較しましょう。
  • 屋根の適合性:築年数が古い屋根は葺き替え・補強が必要になる場合があります。施工前の屋根診断が重要です。

蓄電池・V2H・HEMSとのセット導入で補助はどう変わる?

太陽光と組み合わせる蓄電池・V2H・HEMSには、それぞれ補助制度があります。

兵庫県の窓口型補助(姫路市・西宮市等)は、太陽光と蓄電池を同時に設置することが前提の制度で、蓄電池単体では申請できません。一方、明石市(定額5万円)・宝塚市(対象経費1/3)は蓄電池にも補助枠があり、加古川市は太陽光設置から10年以上経過した卒FIT世帯向けに蓄電池単体の補助(5万円/kWh・上限35万円)を別途用意しています。太陽光を先に導入し、卒FIT後に蓄電池を後付けする世帯には、加古川市のような制度が使いやすい選択肢になります。

V2Hは市区町村によって補助対象に含める場合があり、EVの保有・購入予定があればお住まいの市の要綱を確認しましょう。HEMSは国のみらいエコ住宅事業でGX志向型住宅の要件の一部です。

国のDR家庭用蓄電池事業は令和7年度補正が受付終了のため、令和8年度動向を要ウォッチです。卒FIT後は売電単価が下がるため、蓄電池で余剰電力を貯めて自家消費に回す構成が経済的に有利になります。

FIT売電 vs 自家消費:兵庫県ならどちらが得?

住宅用太陽光(10kW未満)のFIT買取期間は10年間で、2026年度からは初期4年間24円/kWh・5〜10年目8.3円/kWhの二段階単価になります(出典:FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー)。一方、兵庫県内の家庭の電力量料金は関西電力の従量電灯A・第2段階(120〜300kWh)で税込25.61円/kWhです。買取単価より家庭の購入電気単価のほうが高い局面が多く、自家消費を優先したほうが経済的に有利になりやすい状況です。

5kWシステムでの年間試算(目安・瀬戸内側基準)

年間発電量を5kW×1,150kWh/kW=5,750kWhと仮定した場合(神戸の日照条件を踏まえた目安値。但馬地方など日照時間が短い地域では下振れします)、次のような傾向になります。

  • 1〜4年目(高単価売電期):発電量の7割を売電(4,025kWh)とすると、4,025×24円=約9.7万円/年の売電収入。自家消費分(1,725kWh)で購入電気を1,725×25.61円=約4.4万円/年削減。合計メリット約14.1万円/年になります。
  • 5〜10年目(低単価売電期):売電単価が8.3円/kWhに下がるため、自家消費比率を上げる方針に切り替えます。自家消費比率を5割まで上げると、売電(2,875kWh×8.3円=約2.4万円)+購入電気削減(2,875kWh×25.61円=約7.4万円)=合計メリット約9.8万円/年です。
  • 11年目以降(卒FIT):市場価格の売電(8〜10円/kWh前後)または自家消費が中心になります。蓄電池を併設していれば夜間消費にも回せます。

10年間トータルで見ると、初期4年で高単価売電を取り、5年目以降は自家消費比率を高めていく設計が経済合理的です。但馬地方では発電量そのものが下がるため、自家消費への切り替えをやや早めに検討する余地があります。

兵庫県の導入費用と補助後シミュレーション

太陽光発電の導入費用は、2025年設置分・住宅用(10kW未満)の全国平均で29.0万円/kW(既築30.1万円/kW、新築28.9万円/kW)です(出典:令和7年度以降の調達価格等に関する意見(案)|第102回 調達価格等算定委員会)。5kW導入の場合、平均で約145万円(新築)〜約151万円(既築)が目安です。実勢価格は施工店・機種・塩害対応の有無で変動するため、最終的な見積もりは複数社の相見積もりで確認しましょう。ここに市区町村の補助を充てると、実質負担は次のように下がります。

蓄電池は5kWhあたり約65万円(13万円/kWh想定・工事費込み)を目安に計算しています。

ケース導入費用市補助実質負担
西宮市(太陽光5kW+蓄電池5kWh)太陽光151万円+蓄電池65万円=216万円太陽光35万円(上限到達)+蓄電池21.7万円=56.7万円約159万円
明石市(太陽光5kWのみ)151万円8万円(3kW以上の定額)約143万円
明石市(太陽光5kW+蓄電池5kWh)太陽光151万円+蓄電池65万円=216万円太陽光8万円+蓄電池5万円=13万円約203万円
加古川市(太陽光3kWのみ)約90万円(3kW×30.1万円/kW)14万円×3kW=42万円(上限到達)約48万円
神戸市(太陽光5kWのみ)151万円市独自補助なし(共同購入事業による価格低減の可能性はあるが個別見積もりのため試算に含めず)約151万円

補助の有無・金額で、同じ太陽光5kWでも実質負担が100万円以上変わるケースがあります。正確な金額は機種・設置条件・申請時の予算状況で変わるため、最終的な見積もりは施工業者に依頼し、補助を含めたシミュレーションを出してもらいましょう。

太陽光発電補助金の申請から受給までの流れ

  1. 業者・機種選び:国のみらいエコ住宅、県・市区町村の補助のいずれにも対応できる業者を選びます。
  2. 補助金の交付申請:西宮市・加古川市・宝塚市など事前申込が必須の市が多く、契約前に業者と申請スケジュールを確認します。明石市のように設置後の事後申請の市もあります。
  3. 設置工事:交付決定後(事前申請制の場合)に着工します。パネル設置・パワコン設置・系統連系工事を行います。
  4. 完了報告・受給:工事完了後、完了報告書と証拠書類(写真・領収書等)を提出し、審査を経て補助金が交付されます。

FIT売電を行う場合は、これと並行してFIT設備認定(経産省への申請)と電力会社との売電契約の手続きが必要です。

申請で失敗しないための注意点

  • 申請の順番を間違えない:西宮市・加古川市・宝塚市は着工前・契約前の事前申込が必須です。事後申請の明石市でも必着期限があるため、契約前に業者とスケジュールを確認しましょう。
  • 対象要件の確認:兵庫県の窓口型補助(姫路市・西宮市)と加古川市はFIT・FIP認定を受けないことが条件です。売電を計画している場合は対象になるか事前に確認しましょう。
  • 予算枯渇による早期終了:姫路市の太陽光補助は既に受付終了、宝塚市も補欠受付に切り替わっています。西宮市・明石市・加古川市も予算の一部を消化済みのため、早めに動くのが安全です。
  • 窓口の確認:兵庫県の補助は市町が窓口のため、お住まいの市が窓口に含まれているか、独自制度を実施しているかを最初に確認しましょう。
  • 必要書類・写真の不備に注意:設置前の屋根の写真、施工中の写真、機器の型番写真など、指定書類が細かく決まっています。

太陽光発電導入のメリット・デメリット

メリット

  • 電気代の削減:自家消費で購入電気を減らせます。電気料金が高止まりする局面では効果を実感しやすくなります。
  • 売電収入:FITで10年間、余剰電力を固定価格で売電できます。
  • 災害時の非常用電源:停電時にパワコンの自立運転モードに切り替えれば、日中の発電分を家庭内で使えます。阪神・淡路大震災の経験から、蓄電池併設への関心が高い地域です。
  • 日照条件の良さ:瀬戸内側は年間日照時間が長く、発電量を確保しやすい環境です。

デメリット・注意点

  • 初期費用:5kWで平均約145万円(新築)〜約151万円(既築)が目安(経産省2025年統計)。補助でカバーできる範囲には限りがあります。
  • 塩害・積雪への対応コスト:淡路島・沿岸部の塩害対応仕様、但馬地方の耐雪設計は標準仕様より費用が上がる場合があります。
  • メンテナンス:パワコンの寿命(10〜15年)で交換が必要です。パネルは20〜25年前後で徐々に発電効率が下がります。
  • 売電単価の低下:FIT単価は年々下落しており、卒FIT後は自家消費への切り替えが前提となります。

よくある質問(FAQ)

太陽光発電に国からの補助金はもう出ないの? 

住宅用太陽光発電システム単体への国補助は2014年で終了しました。ただし、太陽光を要件に含む「みらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅等)」など、間接的に太陽光導入を後押しする国の制度があります。詳細は本文の該当セクションをご確認ください。

兵庫県の太陽光補助は県に申請するの? 

いいえ。兵庫県の補助事業は、県内の一部市町(西宮市・姫路市など29市町)が申請窓口です。お住まいの市が窓口に含まれているかは、兵庫県公式ページの市町一覧でご確認ください。

神戸市・尼崎市・伊丹市に住んでいるが、太陽光の補助はある? 

2026年度時点で、いずれの市にも太陽光発電設備そのものへの市独自の直接補助は確認できませんでした。3市とも、太陽光発電・蓄電池を市場価格より安く購入できる共同購入事業を実施しています。今後補助が新設される可能性もあるため、各市の公式ページで最新情報をご確認ください。

但馬地方や淡路島・沿岸部で太陽光を導入する際に気をつけることは? 

但馬地方は瀬戸内側より年間日照時間が短く積雪もあるため、耐雪設計の機種を選び、蓄電池で発電した電力を無駄なく使う設計にすると導入メリットが見込めます。淡路島・沿岸部は潮風による金属部材の腐食(塩害)に注意が必要で、架台・金具は塩害対応仕様(防錮メッキ・ステンレス等)を選びましょう。

賃貸住宅でも太陽光の補助は使える? 

入居者自身は申請できません。オーナーが既存住宅のリフォームとして太陽光を発注する場合は、工事発注者として対象になります。

中古住宅でも対象? 

対象です。ただし加古川市・明石市のように新築を対象外とする市もあります。既存住宅への後付けなら工事発注者として市区町村の補助を申請できます。

太陽光と蓄電池は一緒に入れるべき? 

兵庫県の窓口型補助(姫路市・西宮市)は同時設置が条件のため、蓄電池を後から追加すると対象外になります。一方、加古川市は卒FIT世帯向けの蓄電池単体補助を用意しています。太陽光を先に入れるか同時に入れるかで使える補助が変わるため、検討段階で確認しましょう。

まとめ|兵庫県は国+一部市町の補助を組み合わせて導入できる

兵庫県で太陽光発電を導入する場合、国の直接補助はないものの、県内29市町を窓口にした太陽光7万円/kW(上限35万円)・蓄電池対象経費1/3(上限23.5万円)の補助が用意されています。窓口に入っていない明石市・加古川市・宝塚市は独自の補助を設計しており、加古川市の14万円/kW(上限42万円)は特に手厚い制度です。一方で神戸市・尼崎市・伊丹市には市独自の直接補助が確認できず、共同購入事業が中心になっています。

兵庫県は瀬戸内側と但馬地方で気候が大きく異なり、瀬戸内側は日照時間が長く発電量を確保しやすい一方、但馬地方は積雪もあり発電量がやや下がる想定です。淡路島や沿岸部では塩害対応の機種選びが欠かせません。FIT買取単価は初期4年24円/kWh・5〜10年目8.3円/kWhの二段階で、初期4年は売電で早期回収、5年目以降は自家消費比率を高める設計が経済合理的です。

補助金はどれも予算上限・先着順で、姫路市・宝塚市のように既に受付終了・補欠受付に切り替わった制度も出ています。検討を始めたら早めに登録業者へ相談し、お住まいの市がどの補助に該当するかを確認するのが近道です。

監修:えねこ編集部

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