エコキュートがお湯切れする原因とは?対処法と防止ポイントを解説

エコキュートを導入することで、毎月の光熱費を大幅に削減できます。しかし、お湯切れには十分に注意が必要です。エコキュートは深夜に沸かしたお湯を貯めて利用するため、お湯切れになると利用できないので注意しましょう。そこで、本記 […]
エコキュートを導入することで、毎月の光熱費を大幅に削減できます。しかし、お湯切れには十分に注意が必要です。エコキュートは深夜に沸かしたお湯を貯めて利用するため、お湯切れになると利用できないので注意しましょう。そこで、本記事では、お湯切れする原因や対処法、防止するポイントを解説します。
エコキュートがお湯切れする主な原因
エコキュートがお湯切れする主な原因は次の5つが挙げられます。
- 想定以上にお湯を使っている
- 省エネモードの設定が家庭に合っていない
- 湯張り量や温度設定が適切でない
- 冬場はお湯切れしやすい
- 配管や設備で水漏れが発生している
想定以上にお湯を使っている
想定を大きく上回る量のお湯を消費し続けていると、お湯切れが発生しやすくなるので注意しましょう。エコキュートは平均的なお湯の消費量を基準として夜間に沸かすお湯の量を調整する仕組みです。
そのため、想定以上にお湯の量を使っていると十分なお湯を沸かせなくなります。特に、体や頭を洗う際にシャワーを流しっぱなしにしていると、思った以上にお湯を使うことになるので注意してください。
省エネモードの設定が家庭に合っていない
エコキュートには、電気代を節約するために節約モードや省エネモードが搭載されています。これらのモードは夜間の沸き上げ量を調整する仕組みです。
そのため、普段よりも多くお湯を利用するだけでお湯が足りなくなる可能性があります。節電ばかりを考えていると使い勝手が悪くなってしまうので、世帯の動きに合わせた省エネモードの設定が大切です。
湯張り量や温度設定が適切でない
浴槽に張るお湯の量と設定温度が適正でないと、お湯切れが発生する可能性が高まります。エコキュートはタンク内のお湯と水道水を混ぜて適切な温度にしてから給湯する仕組みです。
そのため、例えば湯張り量を常に多め、また高い温度にしているとタンク内のエネルギーを余分に消耗します。日々の負担が重なることで早い段階でお湯が足りなくなる可能性があるのです。
冬場はお湯切れしやすい
年間を通してもっともお湯切れしやすいのが冬場です。気温が下がることでお湯が必要な機会が増えるだけでなく、お湯を作る効率が悪くなります。
そのため、春や秋の感覚でお湯を利用していると足りなくなる可能性があるので注意しましょう。年間を通して利用するお湯の量を把握することが大切です。
お風呂の設定温度が高くなる
寒い季節は、体を温めるために設定温度を高めに設定する家庭が少なくありません。さらに、長風呂をすると追い焚きの回数も増える傾向にあります。
設定温度を高めたり、追い焚きの回数を増やしたりするとタンク内の熱湯を消費する割合が高くなります。そのため、同じお湯の消費量であってもお湯が足りなくなる可能性があるのです。
気温が低く沸き上げ効率が低下する
冬場は水道水の温度が低いため、タンクの水を温めるために夏場よりも多くのエネルギーを消費します。さらに、大気中の熱を集める効率も下がることから、お湯切れが発生しがちです。
凍結防止運転で消費量が増える
外気温が氷点下周辺まで下がると、配管の凍結を防止するための動きを自動でします。凍結防止運転は、浴槽の残り湯を循環させることで配管の凍結を防ぎます。この運転自体でタンクのお湯が直接減るわけではありませんが、浴槽内の湯温が下がり、後から追い焚きをする際にタンクの熱を多く消費するため、結果的にお湯切れにつながりやすくなります。
配管や設備で水漏れが発生している
ここまで説明したお湯の使い方や設定などに問題がないにも関わらず、お湯切れが発生している場合はエコキュートの故障が考えられます。経年劣化などで配管や設備に亀裂が入ると、貯めたお湯が外にでてしまうのです。
エコキュートの故障について詳しくはこちらの記事で詳しく説明しています。故障が原因でお湯切れが発生したと感じた場合は、こちらの記事をご確認ください。
エコキュートが故障した時の症状と対処法|修理・交換の判断基準や寿命を解説
エコキュートがお湯切れした際の対処法
エコキュートがお湯切れした場合には、次の対処方法が挙げられます。
- まずは残りのお湯を計画的に使う
- 沸き増し機能を活用する
- お湯が使えるようになるまでの時間の目安
- 近隣の温浴施設を活用する
- 昼間の沸き増しによる電気代の影響を理解する
まずは残りのお湯を計画的に使う
お湯切れの可能性がある時点で、現在残っているお湯を計画的に活用することが大切です。わずかでもお湯が残っていれば、最低限利用したい場所に回せます。
また、お湯を張るのをあきらめてシャワーも最小限にするなどの対策ができます。残りのお湯を必要な目的から優先順位をつけることで、お湯切れの影響を最小限にすることが可能です。
沸き増し機能を活用する
お湯がでない状態になった場合は、リモコンにある沸き増し機能の活用ができます。通常は夜間に動くヒートポンプユニットを、昼間にも稼働させることでお湯を沸かしてくれます。
自動沸き増しのタイプもありますが、ない場合は手動でおこなうことが必要です。いざという時に覚えておくと便利な機能の1つです。
お湯が使えるようになるまでの時間の目安
手動で沸き増しをした場合、お湯が使えるようになるまで約30分から2時間が目安となります。エコキュートは瞬間的に沸かす仕組みではないためです。
また、利用したいお湯の量によっても時間は異なります。シャワー程度であれば30分ほどで利用できますが、浴槽いっぱいにお湯を張る場合は2時間ほどかかる場合があります。
近隣の温浴施設を活用する
沸き増しで間に合わない場合は、復旧を待つのではなく近隣の温浴施設を使う方法が現実的です。大家族でお風呂に利用する場合時間がかかるため、外出したほうが時間を有意義に使えます。
また、冬場にお湯切れが発生すると体調を壊す可能性もあります。そのため、地域の施設をうまく活用することも大切です。
昼間の沸き増しによる電気代の影響を理解する
お湯切れ対策として昼間に沸き増しをする場合は、電気代の影響を理解する必要があります。エコキュート導入のメリットとして、安い時間帯の電力を使った家計負担の軽減が挙げられます。
しかし、昼間の時間帯に沸き上げをすると、その日の電気代は通常よりも高くなるので注意しましょう。そのため、頻繁に沸き増しをしていると節約効果が薄れてしまいます。
エコキュートがお湯切れしやすい家庭の特徴
エコキュートのお湯切れは、利用している人数や入浴スタイルなどによって発生する可能性が異なります。そこで、エコキュートがお湯切れしやすい家庭の特徴を理解することが大切です。
家族人数に対してタンク容量が小さい
お湯切れが慢性的に発生しているのであれば、タンク容量が適切でない可能性があります。タンク容量によって価格が大きく異なることから、少しでも小さいものを選びがちです。
しかし、推奨人数より小さいサイズを選んでしまうと必要なお湯が足りなくなります。そのため、家族人数にあったタンク容量を選ぶようにしましょう。
来客や帰省などで一時的に使用量が増える
来客や帰省などにより、一時的にお湯の使用量が増える場合があります。AI学習機能を導入しているエコキュートは日常の使用量を基準として沸き上げ量を決めているため、一時的な対応はむずかしくなります。ゲストが来た時にお湯を使えない事態を防ぐための対策が必要です。
子どもの成長でお湯の使用量が増えている
エコキュートを長年利用していると、子どもが成長してお湯を使う量が増えることがあります。幼いころは親と入浴していたのが、成長して一人ずつになると利用回数が増えます。
また、汗をかいたあとシャワーを使う場合もあるでしょう。エコキュートは10年〜15年と長年に渡って利用するため、家族のライフスタイルが大きく変わる点に注意しましょう。
追い焚きや湯張りの回数が多い
深夜に帰宅する家族がいるなど、利用時間がバラバラの場合は何度も追い焚きをする機会があります。追い焚きや湯張りの回数が増えるとお湯切れの原因となります。
エコキュートはタンクの熱を使って浴槽のぬるま湯を温めるため、追い焚きの度にエネルギーが必要となるためです。
エコキュートのお湯切れを防止するポイント
お湯切れをするとお湯を使えずに不便となるほか、沸き増しをすることでかえって電気代がかかる可能性があります。そこで、お湯切れを防止するために次のポイントをご確認ください。
- 沸き上げモードを適切に活用する
- 節水機能のあるシャワーヘッドを導入する
- 大量にお湯を使う日は事前に満タンに沸き上げる
- 日々の使用湯量を確認して設定を見直す
沸き上げモードを適切に活用する
沸き上げモードを活用することで、お湯切れを防止できます。省エネ設定は経済面ではメリットがありますが、お湯が足りなくなる可能性があります。
そこで、夜間にお湯を自動で多めに沸かしてくれる設定の活用がおすすめです。このことで、日中に追加で沸き増しをする必要がなくなり、電気代の削減にもつながります。
節水機能のあるシャワーヘッドを導入する
エコキュートの設定以外に、節約機能のあるシャワーヘッドを使うことで物理的にお湯の消費量を減らすことが可能です。少ないお湯でも勢いを維持できるタイプや、体を洗っている時など一時的に止水が出来るボタンのあるタイプもあります。
シャワーヘッドを交換するだけで、同じお湯の使い方をしても使用量が減ります。そのため、お湯切れとなる確率を軽減できるのです。
大量にお湯を使う日は事前に満タンに沸き上げる
寒い日や来客者が多い日など、普段よりもお湯を使う日は事前に満タンに沸き上げることが大切です。当日の昼間のうちに、沸き増しをしておきましょう。
このことで、お湯がでなくなって慌てる必要がなくなります。大勢の人が使う場合は、お湯を沸かすのに時間がかかるため、早めの行動が大切です。
日々の使用湯量を確認して設定を見直す
エコキュートの機種によっては、これまでに使ったお湯の量をリモコンなどで確認できる機能があります。データを把握したうえで、「寒い日はこれくらいのお湯の量が必要になる」などの数値を確認しましょう。
具体的なお湯の利用量を理解していれば、適切な沸き上げモードへの見直しができるようになります。また、人が集まる日は前もってタンクに満タンにするなどの対策も可能です。
お湯切れを防ぐためのタンク容量の選び方
お湯切れを防ぐために、適切なタンク容量を選ぶことが大切です。そこで、次の点を意識をするとよいでしょう。
- ライフスタイルに合ったタンク容量を選ぶ
- 利用人数に合わせたタンク容量の目安
- 小容量タイプを選んで後悔するケース
- 将来的な家族構成の変化も考慮する
ライフスタイルに合ったタンク容量を選ぶ
タンクの容量は、お湯の使い方や量などを考慮して選ぶことが大切です。同じ4人家族でも、毎日全員が入浴する場合とシャワーで済ませることが多い場合とではお湯を使う量は大きく異なります。
また、1日に2回シャワーを使うケースもあるでしょう。このように、お湯の消費量を想定しておいてゆとりのあるタンク容量を選ぶようにしてください。
利用人数に合わせたタンク容量の目安
一般的には3〜5人の利用であれば370リットル、4〜7人以上であれば460リットルなどの目安があります。このような目安を基準として、実際のお湯の利用量と合わせてタンク容量を選びましょう。
また、エコキュートはタンク内の熱湯と水道水を混ぜて給湯するシステムです。そのため、実際に使えるお湯の量はタンク容量よりも多くなります。
小容量タイプを選んで後悔するケース
エコキュートはタンクの容量によって価格が比例します。そのため、購入時に少しでも初期費用を抑えようと、推奨人数よりも小さい小容量タイプを選ぶと失敗する可能性があるのです。
タンクのお湯が足りなくなり、電力単価の高い昼間に沸き増しを重ねることで結果的に費用が高くなります。エコキュートは安い時間にお湯を沸かすことで経済的なメリットがあるので、必要な容量のタンクを選ぶようにしましょう。
将来的な家族構成の変化も考慮する
エコキュートは10年〜15年と長期間導入するのが一般的です。そのため、将来的な家族構成まで含めて、導入を検討しましょう。
たとえば子どもが成長すると個別にシャワーやお風呂を利用する回数が増えます。そこで、一回り大き目の容量を選ぶことも必要です。
太陽光発電とエコキュートの併用によるお湯切れ対策
近年、家計の負担を軽減するために太陽光発電とエコキュートを併用するご家庭が増えています。それぞれのシステムを連携することで、昼間の沸き増し対策にもなるのです。
ソーラーチャージ機能を活用する
近年のエコキュートにはソーラーチャージ機能が搭載されています。翌日の天気予報を自動で確認して、晴れの場合は深夜の沸き上げ量を制限します。
日中に太陽光パネルで発電した電力を使って、エコキュートのタンクを満タンまで沸き上げる仕組みです。太陽光のシステムも導入すると初期費用がネックとなりますが、リースをすることもできます。詳しくは以下の記事をご確認ください。
太陽光リースの特徴や他契約との違い|メリットやデメリットを解説
太陽光発電による余剰電力を活用して昼間に効率よく沸き上げる
夕方にお湯が足りなくなった場合でも、太陽光発電を使えば経済面での負担を軽減できます。昼間に電力会社から電気を購入するよりも、余剰電力を活用できるためです。
万が一お湯切れの状態であっても、余剰電力があれば経済面での負担がなく沸き増しをしやすくなります。太陽光発電の導入による費用対効果について詳しくは以下の記事で紹介しているので、ご確認ください。
太陽光発電の費用対効果は高い?初期費用や回収期間、元を取るコツを解説
家庭用蓄電池やV2Hとの連携
V2Hとは、電気自動車(EV)と家庭用の蓄電池や住宅のコンセントをつないだシステムで双方での送電が可能です。日中の太陽光発電による電力をV2Hにストックしておけば、エコキュートの稼働にかかる電気代を抑えられます。
住宅とEVのエネルギーを効率よく運用することで、家計の負担軽減だけでなく災害時であってもお湯が使えるようになります。V2Hに関する詳しい内容はこちらの記事をご確認ください。
V2Hとは?仕組みや自宅で導入する目的・蓄電池との違いを解説
メーカーが提供するお湯切れ対策機能
近年発売されているエコキュートには、自動的にお湯切れを防止するための機能が備わっています。中でも上げられるのが次の4つの機能です。
- 学習機能による自動沸き上げ
- AIによる使用量予測機能
- スマホアプリによる遠隔操作
- 自動沸き増し機能
学習機能による自動沸き上げ
エコキュートに搭載されている学習機能は、日々のお湯の利用量を記憶してくれることが特徴です。一定期間の利用量のほかにお風呂に入る時間帯まで分析してくれます。
このデータを基にして毎晩最適なお湯の量を計算したうえで沸かします。そのため、お湯切れを防止するほか、無駄な電気代を削減することが可能です。
AIによる使用量予測機能
AIによる使用量予測機能のあるタイプは、学習機能のあるタイプよりさらに効果的なエコキュートの運用ができます。利用状況のほかに天気予報や気温の変化などを含めてAIが解析する仕組みです。
そのため、翌日の気温が下がると判断して沸かすお湯の量を増やすことも可能です。自動で調整してくれるため、より効果的なお湯切れ防止や電気代削減を実現します。
スマホアプリによる遠隔操作
スマホアプリと連動できるタイプであれば、外出先からでもお湯の情報を把握できます。例えば、現在のタンクに残っている湯量を確認することが可能です。
また、沸き増しを遠隔操作でできるので帰宅した際にお湯が足りなくて困ることもありません。外出が多い人にとって便利な機能であるといえるでしょう。
自動沸き増し機能
リモコンのメニューで自動沸き増し機能の活用もおすすめです。一定の湯量より減少した時点でセンサーが感知して、自動的に沸き増しをおこないます。
そのため、お湯が足りなくて困ることがなくなります。常にお湯を使える状況になるので安心して過ごせるようになるのです。
エコキュートのお湯切れに関するよくある質問
エコキュートのお湯切れについてよくある質問をまとめました。お湯切れについて気になる方はぜひ参考にしてください。
お湯切れしたらお湯を使えなくなる?
お湯切れの状態になると、熱いお湯はでなくなります。お湯切れとは給湯するために貯めているタンクの水が空になるということです。そのため、お湯を使うためには沸き増しが必要になります。
エコキュートがお湯切れしたら何時間で復旧する?
お湯切れが発生してからお風呂に入れるくらいにお湯を沸かす場合は、およそ2〜3時間かかると考えてください。エコキュートはヒートポンプユニットが水を温めて貯めていく仕組みです。そのため、ガス給湯器のように短時間でお湯をわかす仕組みではありません。
昼間に沸き増しすると電気代は高くなる?
昼間の電気代は夜間と比べて割高であるため、頻繁に沸き増しをすると月々の電気代は高くなります。そのため、家計の負担を軽減するためには夜間の沸き増し量を見直すことが必要です。
エコキュートと電気温水器ではお湯切れの頻度が違う?
エコキュートと電気温水器では、それぞれお湯切れとなる可能性があります。しかし、頻度であればエコキュートの方が少ないといえるでしょう。特に最近のエコキュートには、AI予測やスマホ連携、太陽光発電との併用などさまざまな方法でお湯切れを防止できるためです。
エコキュートと電気温水器の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
電気温水器とエコキュートの違いを解説!仕組み・コスト・どっちがおすすめかを比較
まとめ|お湯切れの原因を理解して快適に利用しよう
エコキュートは、タンクにお湯を貯めてから使う仕組みであるためお湯切れの可能性があります。そこで、お湯の利用状況を把握したうえで適切なタンクの容量を選びましょう。さらに、適切なモード設定や最新機能などを活用してお湯切れ防止も可能です。さらに、太陽光発電やV2Hと併用することで、より効率的な運用ができるようになります。


