太陽光パネルの火災リスクは?原因・発生件数・蓄電池の発火リスクと安全対策を解説

太陽光発電設備による火災リスクはゼロではありませんが、適切な製品選定・施工・点検によってリスクを抑えることができます。また、火災原因は太陽光パネル本体だけではなく、パワーコンディショナや配線、蓄電池などさまざまです。
2026年9月には、ニチコンの家庭用蓄電システム「T3シリーズ」の一部について、発煙・発火のおそれがあるとして点検・交換対応が発表されています。ただし、これは太陽光パネル自体の問題ではなく、対象となる蓄電池の一部に関するものです。
太陽光パネル・太陽光発電設備に火災リスクはある?
太陽光発電設備による火災事故は実際に発生しています。ただし、原因は太陽光パネルだけではなく、パワーコンディショナや配線、蓄電池などさまざまです。ここでは、火災リスクの実態と考え方を解説します。
太陽光発電設備による火災事故は実際に発生している
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2015年度から2024年度までの10年間に、太陽電池発電設備の事故は260件報告され、そのうち239件が火災でした。太陽光発電は長期間屋外で使用する設備のため、経年劣化や施工不良、雨水・ほこりの侵入などが事故につながることがあります。事故件数だけを見て過度に不安になる必要はありませんが、火災リスクがゼロではないことを理解し、適切な施工と定期的な状態確認を続けることが重要です。異常が見られた場合は、早めに施工業者やメーカーへ相談しましょう。
太陽光パネルそのものが原因とは限らない
太陽光発電設備で火災が発生しても、必ずしも太陽光パネルそのものが原因とは限りません。NITEがまとめた2015年度から2024年度までの事故260件では、事故箇所はパワーコンディショナが170件と約7割を占め、太陽電池モジュールは41件でした。ほかにも接続ケーブルや蓄電池などで事故が確認されています。パワーコンディショナでは、水分やほこりなどによるトラッキング現象が発煙・発火につながるケースもあります。そのため、パネルだけではなく、配線やパワーコンディショナ、蓄電池を含むシステム全体で安全性を確認することが大切です。
適切に設置・管理されていれば過度に心配する必要はない
太陽光発電設備には火災リスクがありますが、設置しているだけで火災が起こりやすくなると考える必要はありません。東京都も、適切に設置・管理された太陽光発電システムは安心して使用できると案内しています。重要なのは、設置条件を守った施工に加え、発電量やエラー表示、異音・異臭、パネルの破損などの異常を日頃から確認することです。また、長期間使用する設備だからこそ、施工業者のアフターサポートや点検体制も確認しておきましょう。異常が見つかった場合は自己判断で機器に触れず、メーカーや施工業者へ相談することが重要です。
太陽光発電設備で火災が起こる5つの主な原因

太陽光発電設備の火災は、パネルの破損だけでなく、パワーコンディショナや配線、蓄電池の異常など複数の原因で発生します。ここでは、代表的な5つの原因を解説します。
① パワーコンディショナの故障・劣化
太陽光発電設備の火災では、パワーコンディショナが事故箇所となるケースが多く見られます。NITEによると、2015年度から2024年度までに確認された太陽電池発電設備の事故260件のうち、パワーコンディショナに関する事故は170件と約7割を占めています。原因としては、温度や湿度、水分、ほこりなどの影響により基板上でトラッキング現象が起こり、異常発熱や発煙、出火につながるケースがあります。設置環境を守ることに加え、異音や異臭、エラー表示などの異常を放置しないことが大切です。
② ケーブル・コネクタの接続不良や施工不良
太陽光パネルとパワーコンディショナをつなぐケーブルや接続部分に不具合があると、異常発熱や発火につながる可能性があります。特に、配線の接続不良や防水処理の不足など、施工時の不備には注意が必要です。NITEでは、防水処置が適切に行われなかったことで機器内部へ雨水が侵入し、接続端子部分でトラッキング現象が起きて焼損した事例も報告されています。火災リスクを抑えるためには、メーカーの施工基準に沿って確実に施工できる業者を選ぶことが重要です。
③ 太陽光パネルの破損
太陽光パネルは屋外に設置されるため、飛来物や強風などによって表面のガラスや内部の太陽電池セルが損傷することがあります。パネルが破損すると、正常に電気が流れなくなり、一部で異常発熱が起こる可能性があります。NITEでは、飛来物の衝突によってパネルが損傷し、さらにバイパスダイオードが故障したことで損傷部分に電流が流れ続け、焼損・火災に至った事例が報告されています。台風や強風の後などは、目視できる範囲でパネルに異常がないか確認するとよいでしょう。
④ 経年劣化や点検不足
太陽光発電設備は長期間使用するため、年月の経過とともに配線や電子部品、パワーコンディショナなどが劣化する可能性があります。NITEが過去に公表した事故分析では、設備導入から10年以上経過した太陽光発電設備の事故が増加し、長期間使用した設備では経年劣化の要因を含む事故の割合が高くなる傾向が示されています。 外見上は問題がなくても内部で部品の劣化が進んでいる場合があるため、発電量の低下やエラー表示、異音・異臭などの変化を確認し、必要に応じて施工店や専門業者へ点検を依頼することが大切です。
⑤ 蓄電池の異常・製造上の問題
太陽光発電と併用される蓄電池も、状態によっては発煙・発火につながる可能性があります。リチウムイオン電池では、内部で短絡が起こると異常発熱し、発煙や発火に至る場合があります。また、過去には電池セルの製造上の不具合によって内部短絡が発生し、出火した事例も報告されています。家庭用蓄電池には異常を監視・制御する安全機能が備えられていますが、リスクが完全になくなるわけではありません。メーカーから点検や交換などの案内が出た場合は、対象製品かを確認し、案内に沿って対応することが重要です。
蓄電池も長期間の使用によって性能が低下するため、交換時期や寿命の目安を把握しておくことも重要です。家庭用蓄電池の寿命については、「蓄電池の寿命は何年?交換時期と長持ちさせる方法を解説」で詳しく解説しています。
太陽光発電と一緒に設置する「蓄電池」にも火災リスクはある

太陽光発電とあわせて導入される家庭用蓄電池にも、発熱や発煙、発火のリスクがあります。ここでは、蓄電池の仕組みや主な原因、実際に行われた点検事例について解説します。
蓄電池の仕組みや価格、容量、寿命、補助金などをまとめて確認したい方は、「【2026年(令和8年)】蓄電池の総合ガイド|仕組み・種類・家庭用蓄電池・最新技術まで徹底解説」も参考にしてください。
家庭用蓄電池ではリチウムイオン電池が広く使われている
家庭用蓄電システムでは、現在リチウムイオン電池が広く採用されています。経済産業省の資料では、家庭用蓄電システムのほぼ100%がリチウムイオン電池とされています。リチウムイオン電池は、小型・軽量でありながら多くの電力を蓄えやすく、充放電を繰り返して使用できることが特徴です。そのため、太陽光発電でつくった電気を貯めて夜間に利用したり、停電時の非常用電源として活用したりする家庭用蓄電池に適しています。一方で、異常時には発熱や発煙、発火につながる可能性があるため、安全対策も重要です。
蓄電池で発熱・発煙・発火につながる主な原因
リチウムイオン電池は、内部で短絡が起きたり、高温環境や強い衝撃などの影響を受けたりすると、異常発熱から発煙・発火につながることがあります。また、電池セルや保護回路の不具合、製造工程上の問題などが原因となるケースもあります。NITEでは、リチウムイオン電池を搭載した製品について、外部から強い衝撃を受けることで内部ショートが生じたり、高温環境によって異常な反応が起こり、発煙・発火につながったりするおそれがあると注意喚起しています。家庭用蓄電池には電圧や温度を監視する制御機能が備えられていますが、火災リスクが完全になくなるわけではないため、適切な設置・使用とメーカー情報の確認が重要です。
2026年9月にはニチコンT3シリーズの一部で無料点検を実施

2026年9月24日、ニチコンは家庭用蓄電システム「トライブリッド蓄電システム® T3シリーズ」の一部について、電池部の無料点検を発表しました。対象製品では、搭載された電池の一部に製造上の問題があり、電解液の漏液や発煙が確認され、最悪の場合には発火するおそれがあるとされています。対象となるのはT3シリーズすべてではなく、特定期間に製造された電池を搭載する一部製品です。対象台数は15,534台で、型番やシリアル番号を確認して対象可否を判定する必要があります。
ニチコンT3シリーズの対象型番・シリアル番号の確認方法や、無料点検の詳しい内容については、「【2026年9月】ニチコン蓄電池で発火のおそれ|T3シリーズの対象製品・点検対応を解説」で詳しく紹介しています。
なお、T3シリーズで採用されている「トライブリッド蓄電システム」の仕組みや一般的な特徴については、「トライブリッド蓄電システムとは?仕組み・メリット・デメリットから費用・補助金まで徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
太陽光発電・蓄電池の火災リスクを抑える5つの対策
太陽光発電や蓄電池の火災リスクを抑えるには、製品選びだけでなく、施工品質や日常的な確認、定期点検も重要です。ここでは、安全に使い続けるための5つの対策を解説します。
① 安全性を確認した製品を選ぶ
太陽光発電や蓄電池を導入する際は、価格や容量だけでなく、安全性に関する機能やメーカーのサポート体制も確認しましょう。例えば、蓄電池では温度や電圧を監視する機能、異常を検知した際に充放電を停止する保護機能などが安全性に関わります。また、製品ごとに設置できる環境や使用条件も異なります。カタログ上の性能だけで判断せず、メーカーの仕様書や取扱説明書を確認し、安全対策や保証、不具合発生時の対応まで含めて比較することが大切です。
② 施工品質を確認する
太陽光発電設備では、製品自体に問題がなくても、配線やコネクタの接続、防水処理などの施工が適切でなければ、異常発熱や火災につながる可能性があります。そのため、メーカーが定める施工基準や設計条件に沿って工事を行える施工会社を選ぶことが重要です。契約前には施工実績や資格の有無、工事後の保証・点検体制なども確認しておきましょう。JPEAでも、太陽光発電設備の安全性を確保するため、設計・施工や保守点検に関するガイドラインを公開しています。
③ 発電量やエラーを日常的に確認する
太陽光発電設備の異常を早めに把握するためには、日頃から発電量やモニターのエラー表示を確認することも大切です。天候に大きな変化がないのに発電量が急に低下した場合や、これまで表示されていなかったエラーコードが出た場合は、設備に不具合が発生している可能性があります。また、パワーコンディショナから異音や異臭がする場合も注意が必要です。異常が続くときは自己判断で機器を分解せず、販売店や施工会社、メーカーに相談しましょう。
④ 定期的に点検する
太陽光発電設備は長期間屋外で使用するため、年月の経過とともにパネルや配線、パワーコンディショナなどが劣化する可能性があります。外観だけでは確認できない不具合もあるため、定期的な点検によって設備の状態を確認することが重要です。JPEAでは、住宅などの50kW未満の一般用太陽光発電システムについて、定期点検の目安として4年に1回以上を示しています。設備の規模や種類によって必要な管理は異なるため、メーカーや販売店の案内も確認しましょう。
太陽光発電設備の点検内容やメンテナンスの頻度については、「太陽光発電のメンテナンスは義務?費用・頻度・悪質業者の見分け方まで徹底解説」でも詳しく解説しています。
⑤ メーカーのリコール・点検情報を確認する
太陽光発電設備や蓄電池は、購入・設置した後にメーカーから点検や交換に関する重要なお知らせが発表される場合があります。対象製品を使用していても、情報を確認しなければ対応が遅れる可能性があります。そのため、メーカーの公式サイトや販売店からの案内を定期的に確認し、自宅の製品が対象となっていないか確認しましょう。対象製品に該当した場合は、自己判断で分解や修理を行わず、メーカーや販売店の案内に従って点検・交換などの対応を受けることが大切です。
太陽光発電・蓄電池を選ぶときに確認したい安全性のポイント

太陽光発電や蓄電池を選ぶ際は、価格や容量だけでなく、製品の安全機能や施工品質、導入後のサポート体制も確認することが重要です。ここでは、安全性を判断する際に押さえたいポイントを解説します。
製品自体の安全対策
太陽光発電設備や蓄電池を選ぶ際は、価格や容量だけでなく、製品にどのような安全対策が備わっているかを確認することが大切です。蓄電池では、温度や電圧の監視、過電流や異常を検知した際の保護機能などが安全性に関わります。また、設置可能な環境や周囲に必要な離隔距離なども製品ごとに異なります。メーカーの仕様書や取扱説明書を確認し、異常時にどのような制御が働くのか、保証や点検体制まで含めて比較しましょう。
蓄電池は設置場所によって必要なスペースや周囲の環境条件が異なります。具体的な設置場所の考え方については、「蓄電池の設置場所はどこがベスト?屋内・屋外の選び方とNG例を徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
家庭用蓄電池は、容量や出力、設置方法、停電時のバックアップ性能なども製品によって異なります。具体的な製品例として、太陽光発電用パワーコンディショナーを内蔵した「Tesla Powerwall 3」の特徴や価格、補助金については、「テスラ Powerwall 3(パワーウォール3)とは?特徴・価格・補助金を解説」で詳しく紹介しています。
販売店・施工店の選定基準も重要
安全性を考えるうえでは、製品だけでなく、販売店や施工店の対応体制も重要です。適切な施工が行われなければ、配線や接続部分の不具合などが事故につながる可能性があります。また、メーカーから点検やリコール情報が発表された際に、対象製品を把握し、利用者へ速やかに案内できる体制があるかも確認したいポイントです。施工実績や資格の有無、アフターサポート、保証内容、不具合発生時の連絡窓口まで含めて比較し、導入後も継続して相談できる販売店を選びましょう。
当社では安全性とサポート体制を確認した製品をご提案
太陽光発電や蓄電池は、導入時の性能だけでなく、設置後の安全性やサポート体制まで含めて選ぶことが重要です。当社では、メーカーの安全対策や保証、不具合時の対応体制を確認したうえで、お客様に適した製品をご提案しています。
製品選定時に安全性・メーカー対応を確認
当社では、太陽光発電設備や蓄電池を提案する際、容量や価格だけでなく、安全性やメーカーのサポート体制も確認したうえで製品を選定しています。製品に備わっている保護機能や設置条件、保証内容に加え、不具合が発生した際の点検・修理体制なども重要な確認項目です。長期間使用する設備だからこそ、導入時の性能だけでなく、設置後まで安心して使用できるかを考慮し、お客様の利用環境や希望に合った製品をご提案します。
設置後の不具合・メーカー発表にも対応
太陽光発電設備や蓄電池は、設置後にメーカーから不具合や点検、交換などに関する案内が発表される場合があります。当社では、こうしたメーカー発表の内容を確認し、対象となる製品や案件を把握したうえで、必要に応じてお客様への案内や対応準備を進めます。型番や製造番号などの確認が必要な場合にも、メーカー情報をもとに対象可否を確認し、点検や交換などが必要なときは、メーカーの方針に沿って対応できるようサポートします。
必要に応じて代替製品も提案
導入を予定している製品について安全性に関する重要な情報が発表された場合や、納期・供給状況などに変更が生じた場合には、そのまま導入を進めるのではなく、状況を確認したうえで対応を検討することが重要です。当社では、お客様の設置条件や必要な容量、機能などを確認し、必要に応じて他メーカーを含む代替製品をご提案します。特定の製品にこだわらず、安全性や性能、導入後のサポートまで考慮して選択肢をご案内します。
太陽光設備だけでなく屋根の改修もご相談ください
太陽光発電設備を長く安心して使用するためには、設備だけでなく、設置する屋根の状態を確認しておくことも大切です。屋根材の劣化や雨漏りなどが見られる場合は、太陽光パネルの設置・交換とあわせて屋根の改修を検討することがあります。
えねこでは、太陽光発電や蓄電池のご提案に加えて、屋根カバー工事や屋根塗装、防水工事などのリフォームにも対応しています。太陽光設備と屋根のメンテナンスを別々に考えるのではなく、住宅全体の状態を踏まえて必要な工事をご提案します。
太陽光パネルの設置・交換を検討している方や、屋根の劣化が気になっている方は、屋根工事を含めてえねこへご相談ください。
太陽光パネル・蓄電池の火災リスクに関するよくある質問
太陽光パネルや蓄電池の火災リスクについては、原因や発生頻度、消火方法、点検の必要性など、さまざまな疑問があります。ここでは、火災リスクに関するよくある質問にわかりやすく回答します。
太陽光パネルが原因で火災になることはありますか?
太陽光パネルの破損や内部の電気的な異常などが原因となり、火災につながることはあります。NITEでは、飛来物の衝突でパネルが損傷し、バイパスダイオードの故障などが重なって焼損・火災に至った事例が報告されています。ただし、太陽光発電設備の火災はパネルだけが原因ではありません。パワーコンディショナやケーブル、接続部分などから出火するケースもあるため、設備全体を適切に施工・管理することが重要です。
太陽光発電の火災はどのくらいの確率で起きますか?
太陽光発電設備の火災について、設置件数に対する全国一律の「発生確率」を示す公的な数値は確認できません。NITEが受け付けた製品事故情報では、2015年度から2024年度までの10年間に太陽電池発電設備の事故が260件あり、そのうち239件が火災でした。ただし、この数字だけから設置設備1件あたりの火災確率を算出することはできません。適切な施工や定期的な状態確認を行い、異常を早期に発見することが大切です。
太陽光パネルの火災で最も多い原因は何ですか?
太陽光発電設備の火災に単一の原因があるわけではありません。NITEがまとめた2015年度から2024年度までの事故では、事故箇所として最も多かったのはパワーコンディショナで170件と約7割を占めています。施工不良を除くと、温度や湿度、水分、ほこりなどの影響により、電気回路基板でトラッキング現象が生じて発煙するケースが多く見られます。パネルだけでなく、パワーコンディショナや配線を含めて点検することが重要です。
太陽光パネルの火災は水で消せないのですか?
太陽光パネルが設置された住宅でも、水による消火は可能です。東京都によると、東京消防庁では消防隊員の安全確保策を講じたうえで放水による消火活動を行っています。ただし、太陽光パネルは光が当たると発電を続けるため、感電への注意が必要です。消防活動では噴霧状に放水したり、放水距離を確保したりするなどの対策が取られます。火災が発生した際は、自分で消火しようと無理をせず、安全な場所へ避難して119番通報を優先しましょう。
太陽光パネルを設置すると火災保険に入れなくなりますか?
太陽光パネルを設置していることを理由に、火災保険へ加入できなくなるわけではありません。東京都も、太陽光パネルを設置した住宅は火災保険に加入できると案内しています。また、新築住宅の屋根に設置された太陽光パネルは、一般的に建物の一部として火災保険の補償対象に含まれます。ただし、補償範囲や自然災害による損害への対応などは契約内容によって異なるため、加入時には保険会社へ具体的な補償条件を確認しましょう。
蓄電池から火災が起きることはありますか?
蓄電池でも、内部短絡や異常発熱、製造上の問題などによって発煙・発火する可能性があります。太陽光発電と組み合わせて使用される家庭用蓄電池には、温度や電圧を監視し、異常時に充放電を制御する安全機能などが備えられていますが、火災リスクを完全になくすことはできません。メーカーが定める設置条件や使用方法を守るとともに、異臭や発煙などの異常が見られた場合は機器に近づかず、販売店やメーカーへ連絡することが重要です。
ニチコンT3シリーズはすべて点検対象ですか?
いいえ、ニチコンの「トライブリッド蓄電システム® T3シリーズ」すべてが点検対象ではありません。2026年9月24日に発表された無料点検の対象は、2023年6月から8月に製造上の問題があった一部の電池を搭載し、2023年8月から2024年4月に製造・出荷された蓄電システムの一部です。対象可否はシステム型番だけではなく、蓄電池ユニットの型番やシリアル番号によって異なるため、ニチコン公式の判定情報で確認する必要があります。
ニチコンT3を使っている場合、使用を停止した方がいいですか?
2026年10月時点で、ニチコンはT3シリーズの点検対象製品すべてに一律の使用停止を求めておらず、対象製品について無料点検を受けるよう案内しています。T3シリーズとは別の特定法人向け13.2kWh蓄電池では「運転停止および無料交換」が発表されていますが、T3とは対応内容が異なります。T3を使用している場合は、まず型番・シリアル番号から対象可否を確認し、対象の場合はメーカーの案内に従いましょう。煙や異臭などの異常がある場合は使用を続けず、メーカーや販売店へ連絡してください。
まとめ|火災リスクを過度に恐れるのではなく、製品・施工・サポートまで確認しよう
太陽光発電や蓄電池には、パワーコンディショナの故障、配線の接続不良、パネルの破損、経年劣化、蓄電池の異常などによって火災が発生する可能性があります。ただし、適切な製品選定と施工、日常的な状態確認、定期点検によってリスクを抑えることができます。導入時は価格や容量だけで判断せず、安全機能やメーカーの対応体制、販売店・施工店の実績やアフターサポートまで確認することが重要です。また、設置後にメーカーから点検や交換の案内が出る場合もあるため、最新情報も確認しましょう。火災リスクを必要以上に恐れるのではなく、製品・施工・サポートを含めて総合的に判断することが、安全に使い続けるためのポイントです。
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