【2026年(令和8年)】北海道の蓄電池補助金を完全解説|受給方法と申請手順

補助金
補助金

北海道で蓄電池の導入を考えたとき、真っ先に気になるのが「補助金はいくらもらえるのか」ではないでしょうか。冬の暴風雪による停電や、年々上がる電気代を考えると、蓄電池は北海道の暮らしにこそ役立つ設備です。

この記事では2026年時点の最新情報をもとに、北海道で使える蓄電池補助金の全体像と申請手順をわかりやすく整理しました。読み終える頃には、ご自身が使える補助金の見当がつき、次に何をすればよいかが具体的にイメージできるはずです。

結論|北海道で使えるのは国+市町村補助金

POINTと書かれたブロックとノートとシャーペン

結論からお伝えすると、北海道で蓄電池を導入する際に実質的に使える補助金は「国のDR補助金」と「お住まいの市町村の補助金」の2つです。北海道庁が道民へ直接交付する蓄電池単独の補助金は、原則として用意されていません。

ただし、国の家庭用蓄電池向けDR補助金は2026年5月29日に予算上限へ到達し、全国一律で新規受付を終了しています。

つまり2026年後半に北海道で蓄電池を導入しようとする場合、実質的に頼れるのは市町村単独の補助金ということになります。

北海道は市区町村の補助金に左右される

北海道には都道府県独自の補助金がなく、国のDR補助金も前述の通り終了しています。

北海道では、お住まいの市町村がどのような制度を持っているかが、補助金の受給額を左右する最大の要因です。

ただし、市町村独自の補助金は、市町村によって条件や金額が大きく異なります。同じ道内でも、隣接する自治体同士で補助額が大きく異なることも珍しくないため、お住まいの市町村の情報を詳しくチェックしましょう。

2026年度の北海道(道)蓄電池補助金はいくら?

お金と電卓のシンプルイメージ

北海道庁は「住まいのゼロカーボン化推進事業」という仕組みを通じて、蓄電池や太陽光発電の補助を行う市町村を財政面で支援しています。しかし、これはあくまで自治体向けの支援であり、道民が直接受け取れる補助金ではありません。

そのため、北海道にお住まいの方が蓄電池の導入で活用できるのは、市町村と国のDR補助金の2つになります。

ただし、2026年度のDR補助金の公募は終了しているので、実質的に活用できるのは市町村の補助金のみです。

補助金額の早見表

北海道で使える蓄電池補助金を階層ごとに整理すると、以下のようになります。

この早見表からわかる通り、2026年後半時点で北海道の蓄電池補助金を実際に受け取れるルートは、市町村単独の制度に限られます。国のDR補助金が再開されれば選択肢は広がりますが、当面は市町村の制度を軸に検討を進めるのが現実的です。

補助金額実施状況
国(DR補助金)いずれか低い金額2026年度分公募終了
北海道なし実施なし
市町村市町村によって異なる市町村によって異なる

参考:DR家庭用蓄電池事業について|令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】

補助金ごとの上限額・条件・併用可否一覧

蓄電池の補助金は、事業によって上限額や上限が異なります。補助金の併用も、それぞれ異なるので、個別に確認が必要です。

補助金ごとの上限額や条件を整理すると以下の表の通りになります。

補助金額主な条件併用可否

(DR補助金)
※受付終了
最大60万円
  • DRへの参加
  • SIIに登録された製品の導入
  • SIIに登録された事業者からの申請
国を財源としている補助金以外は併用可能
北海道なし実施なし実施なし
市町村市町村による
(一律またはkWh単価制)
市町村によって異なる市町村によって異なる

参考:DR家庭用蓄電池事業について|令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】

国のDR補助金

補助金と書かれたブロック、todoリスト、電卓

国のDR補助金は、経済産業省所管の環境共創イニシアチブ(SII)が窓口となって実施している補助金です。

2026年度分は、全国一律で2026年5月29日に予算上限へ到達し、新規受付を終了しています。北海道だけの措置ではなく、全国どの都道府県にお住まいの方であっても、現在は新規に申請することができません。

参考:【2026年(令和8年)】DR補助金とは?蓄電池に使える国の補助金|条件・申請方法・注意点

DR補助金の計算方法

DR補助金の補助額は、以下の3つの金額のうち、もっとも低い額が適用される仕組みでした。

  1. 蓄電池の商品代と工事費を合わせた導入価格の3/10
  2. 初期実効容量(実際に使える蓄電容量のこと)×3.45万円
  3. 上限60万円

仮に、初期実効容量が10kWh(120万円)の蓄電池を導入した場合で計算してみましょう。

  1. 120万円×3/10=36万円
  2. 10kWh×3.45万円=34.5万円
  3. 60万円

10kWh(120万円の蓄電池の場合)、一番低い価格は34.5万円になります。上限60万円には届いていないので、実際に受け取れる金額は34.5万円になる計算です。

DR補助金の補助金額を計算するときは、蓄電容量ではなく初期実効容量で計算しなければいけない点に注意が必要です。初期実効容量は、蓄電池のカタログなどで確認できます。

参考:DR家庭用蓄電池事業について|令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】

DR補助金の申請条件

国のDR補助金は、SIIに登録された蓄電池の導入や、目標価格以下の蓄電池の導入が必要になります。詳しい条件は以下の通りです。

  • 日本国内に居住し、補助対象設備を所有する個人
  • SIIに事前登録された蓄電池であること
  • DRに対応可能な蓄電池であること
  • DR契約を結ぶこと
  • 設備費と工事費の合計が目標価格(12.5万円/kWh)以下であること

特に注意が必要なのは、DR補助金はどの事業者でも申請できるわけではないという点です。

DR補助金は、SIIに登録された事業者と共同で申請する必要があります。見積もりの段階で、DR補助金に対応している事業者を選ぶようにしましょう。

参考:補助対象蓄電システム検索|DR家庭用蓄電池事業【公式】

参考:DR家庭用蓄電池事業について|令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業【公式】

DR補助金の申請条件

市町村補助金との併用条件

DR補助金と市町村補助金は、併用が認められているケースが多くありました。

国と自治体という異なる財源を利用した制度であるため、対象経費の考え方が重複しない限り、両方から補助を受けられる設計になっています。

今後DR補助金が再開された場合は、再び併用によって実質負担をさらに抑えられる可能性があります。蓄電池の導入でDR補助金を利用したい場合は、再開まで準備を待たずに早めに準備を進めておきましょう。

北海道の市町村独自補助金

チェックボックスにチェックするイメージ

北海道内の補助金で特に注目したいのは、都市部よりも町村部のほうが手厚い補助を用意しているケースが少なくない点です。

「都会のほうが補助金は充実している」というイメージを持たれがちですが、北海道においては人口の少ない町村のほうが、住民の設備投資を後押しするために手厚い制度を設けている場合があります。

お住まいの自治体規模にかかわらず、まずは公式情報を確認することが大切です。

主要市町村の補助金額一覧

北海道の主要な市町村における蓄電池補助金と条件は、次の通りです。

下記の表以外にも、市町村によってさらに手厚い制度が用意されている場合があります。いずれも年度ごとに条件が見直されるため、金額はあくまで目安として捉え、申請前には必ず最新の公式情報を確認してください。

市町村補助金額主な条件
札幌市1.6万円/kWh
(上限6.4万円)
  • 太陽光発電と接続すること
  • 購入費用が1台あたり10万円以上であること
  • 未使用品であること
旭川市対象経費の10分の1
(上限10万円)
  • 太陽光発電の余剰電力を蓄電できるもの
  • 壁または床に固定するもの
函館市対象経費の2分の1
(上限5万円)
  • 太陽光発電またはガスエンジンコージェネレーションシステムと接続するもの
  • 持ち運びできないもの
苫小牧市新築
設置費用の1/10
(上限12万円)
既存
設置費用の1/6
(上限20万円)
  • 常時太陽光発電と接続するもの
  • 蓄電容量が20kWh 以下の蓄電池であること
  • 電力会社の電力系統に連系できること
  • 公称蓄電容量が 1kWh 以上であること
帯広市対象経費の1/10
(上限10万円)
  • 常時太陽光発電と接続するもの
  • 蓄電容量が 1kWh 以上であること
  • 未使用品であること

参考:再エネ省エネ機器導入補助金制度|札幌市

参考:令和8年度旭川市地域エネルギー設備等導入促進事業補助金 | 旭川市

参考:令和8年度 函館市新エネルギーシステム導入補助金の募集について | 函館市

参考:令和8年度苫小牧市ゼロカーボンハウス促進補助金|北海道苫小牧市

参考:新エネルギー導入促進補助金| 帯広市ホームページ 十勝

自分の自治体補助金を調べる方法

市町村補助金は、自治体ごとに予算枠・条件・受付時期が大きく異なります。「隣町にあるから自分の町にもあるはず」という思い込みは禁物です。過去に制度があっても、2026年度は実施を見送っている自治体も存在します。

市町村の補助金を確実に調べる方法は、お住まいの自治体の公式ホームページで情報を直接確認する方法です。

また、蓄電池の設置を依頼予定の施工業者に確認する方法もあります。施工業者は日常的に複数の自治体の補助金情報を扱っているため、最新の受付状況や予算消化の進み具合まで把握していることが多く、効率よく情報を集められるでしょう。

市町村補助金の申請タイミング

市町村の補助金は、基本的に契約や工事前の申請が必須です。市町村によっては工事後の申請が必要なケースもありますが、いずれにせよ契約前に申請のタイミングを確認しておく必要があります。

また、市町村の補助金は、基本的に先着順で受付されています。先着順の場合は、予算枠に達し次第、年度の途中であっても受付を終了します。

「まだ余裕があるだろう」と後回しにしていると、気づいたときには受付終了になっていた、という事態も起こり得ます。導入を決めたら、なるべく早い段階で申請スケジュールを確認することをおすすめします。

北海道で蓄電池を導入した場合の補助金シミュレーション

白い電卓とバインダー

次に、蓄電容量ごとに受け取れる補助金額をシミュレーションしてみましょう。

この記事では、帯広市で1kWhあたり12万円の蓄電池を導入したケースで試算してみます。

なお、以下のシミュレーションはあくまで目安です。実際の金額は機種・工事内容・お住まいの自治体の制度によって変動します。正確な金額は施工業者の見積もりでご確認ください。

※この記事では、初期実効容量が蓄電容量よりも1kWh低いケースを想定して試算をしています。

※以下は国のDR補助金が受付中だった場合の参考試算です。

蓄電池容量(〜5kWh)のケース

帯広市の補助金は、国のDR補助金と併用可能です。実際に、5kWh(60万円)の蓄電池を導入したケースで計算してみましょう。

〈帯広市〉

蓄電池:60万円×1/10=6万円(上限10万円)

5kWh(60万円)の蓄電池を帯広市で導入した場合、6万円の補助を受けられる計算です。

〈DR補助金(国)〉

  1. 60万円×3/10=18万円
  2. 4kWh×3.45万円=13.8万円
  3. 60万円

さらに、国のDR補助金の場合は上記の一番低い価格である13.8万円が採用されます。

帯広市と国のDR補助金は併用可能なので、どちらも利用できた場合は合計で19.8万円の補助を受けられる計算です。

※2026年の国のDR補助金は公募終了しています。

蓄電池容量(5kWh〜10kWh)のケース

一般家庭でもっとも選ばれることが多いのが、この5kWh〜10kWhの容量帯です。実際に、7kWh(84万円)の蓄電池を導入したケースで計算してみましょう。

〈帯広市〉

蓄電池:84万円×1/10=8.4万円(上限10万円)

7kWh(84万円)の蓄電池を帯広市で導入した場合、8.4万円の補助を受けられる計算です。

〈DR補助金(国)〉

  1. 84万円×3/10=25.2万円
  2. 6kWh×3.45万円=20.7万円
  3. 60万円

さらに、国のDR補助金の場合は上記の一番低い価格である20.7万円が採用されます。

帯広市と国のDR補助金は併用可能なので、どちらも利用できた場合は合計で29.1万円の補助を受けられる計算です。

※2026年の国のDR補助金は公募終了しています。

蓄電池容量(11kWh〜20kWh)のケース

11kWh以上の大容量蓄電池は、導入価格が高くなる分補助金も高額になります。実際に13k Wh(156万円)の蓄電池を導入したケースで計算してみましょう。

〈帯広市〉

蓄電池:156万円×1/10=15.6万円(上限10万円)

13kWh(156万円)の蓄電池を帯広市で導入した場合、10分の1の価格が上限を超えてしまいます。この場合は、上限の10万円が採用され、実際に受け取れる金額は10万円になります。

〈DR補助金(国)〉

  1. 156万円×3/10=46.8万円
  2. 12kWh×3.45万円=41.4万円
  3. 60万円

国のDR補助金の場合は一番低い価格が上限を超えないので41.4万円が採用されます。

帯広市と国のDR補助金は併用可能なので、どちらも利用できた場合は合計で51.4万円の補助を受けられる計算です。

※2026年の国のDR補助金は公募終了しています。

太陽光発電あり・なしで補助額はどう変わる?

北海道の場合、市町村によって太陽光発電との接続を蓄電池補助金の条件としているケースがあります。つまり、太陽光発電を設置していない、あるいは同時設置しない家庭は、補助金の対象外になる可能性があります。

一方で、太陽光発電との接続を条件としない市町村や、蓄電池単独でも申請できる制度も存在します。単独設置を考えている方は、検討している自治体の制度が太陽光発電との接続を必須としているかどうかを、事前に必ず確認しておく必要があります。

なお、国のDR補助金は太陽光発電との接続をしない蓄電池も補助対象です。補助金を受け取って蓄電池を単体導入したい場合は、国のDR補助金の次年度公募を待つ選択肢もあります。

ただし、2027年度のDR補助金が開始されるかどうかは、現時点(2026年7月)で未確定です。

蓄電池補助金の申請手順|事前申込から入金までの完全ガイド

目標へのステップを書き出す人

蓄電池の補助金を確実に受け取るためには、正しい順番で手続きを進めることが欠かせません。多くの自治体では、工事契約や着工の前に事前申込を済ませておくことが前提条件となっており、契約後に慌てて申請しても対象外になってしまいます。

ここでは、事前申込から入金までの一連の流れを4つのステップで確認していきましょう。

ステップ1:事前申込(契約前に必須)

北海道では、ほとんどの自治体で工事契約や着工より前に交付申請(事前申込)を行うことが必須条件になっています。国のDR補助金も、契約前の申請が必須条件です。

万が一、申請前に契約や工事を済ませてしまった場合は、補助の対象外となるので注意しましょう。

ただし、中には契約や工事の後に申請ができる補助金も存在します。

いずれにせよ、蓄電池の導入を検討し始めたタイミングで「いつ申請すればいいのか」を確認しておくのがおすすめです。

ステップ2:契約・工事・完了

補助金の事前申込が受理され、自治体から交付決定通知を受け取ったら、いよいよ施工業者との契約・設置工事に進みます。

この順番を守らずに先に契約してしまうと、たとえ他の条件をすべて満たしていても補助対象外となってしまうため注意が必要です。

ステップ3:実績報告と審査

蓄電池の設置工事が完了したら、期限内に実績報告を行います。

多くの自治体では、報告書類の提出期限が細かく定められています。実績報告には、交付申請兼完了届のほか、領収書や設置後の写真といった証拠書類の添付が求められるのが一般的です。

期限を過ぎてしまうと補助金を受け取れなくなる可能性があるため、工事完了後はできるだけ早めに書類を準備しましょう。

ステップ4:交付決定と入金

提出した実績報告が審査され、内容に問題がなければ交付が正式に確定します。

交付が確定すると、指定した金融機関の口座へ補助金が振り込まれます。申請から入金までの期間は自治体によって差がありますが、概ね2〜4ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。

まとまった金額が戻ってくるまでには一定の時間がかかることを踏まえて、資金計画を立てておくことをおすすめします。

施工業者が申請を代行するケースが多い

補助金の申請書類は、自治体ごとに書式や必要書類が異なるため、初めての方にとっては複雑に感じられるかもしれません。そこで頼りになるのが、日頃から補助金申請のサポートを行っている施工業者です。

蓄電池の販売業者の中には、補助金申請の代行や書類作成のサポートを提供しているところも多くあります。申請の手間を減らしたい場合は、見積もり依頼の段階で「補助金申請のサポートはありますか」と確認しておくとよいでしょう。

補助金申請で失敗しないための注意点|よくあるミスと対策

蓄電池の補助金は、正しい手順を踏めば決して難しい制度ではありません。しかし、ちょっとした思い込みや確認不足が原因で、せっかくの補助金を受け取れなくなってしまうケースが後を絶ちません。

ここでは、特によくある失敗パターンとその対策を確認していきましょう。

契約前の事前申込を忘れない

蓄電池の補助金の申請でもっとも多い失敗が、契約前の事前申込を忘れてしまうことです。

「見積もりを取って、内容に納得したのでその場で契約してしまった」というケースでは、後から補助金の申請をしようとしても対象外と判断されてしまいます。導入を決めた段階で、必ず業者に「この自治体の補助金は契約前の申請が必要ですか」と確認する習慣をつけましょう。

対象機器と価格要件を確認する

自治体によっては、蓄電池の容量あたりの補助対象費用に上限が設定されていたり、最低蓄電容量や最低購入費用といった条件が定められていたりします。

例えば、DR補助金の場合はSIIに登録されている蓄電池のみ補助の対象になります。

補助金を利用する場合は、導入予定の機種が補助金の対象条件を満たしているかどうかを、契約前に業者と一緒に確認しておくことが大切です。

予算消化による早期終了リスク

市町村補助金の多くは先着順の制度で、予算に達した時点で受付が終了します。近年は市町村の補助金予算規模が縮小傾向にある地域もあり、例年より早く受付終了になるケースが多いです。

「毎年5月頃から受付が始まるから今年もそうだろう」と油断していると、想定より早く枠が埋まってしまうこともあり得ます。

蓄電池の導入を検討し始めたら、なるべく早い時期に情報収集を始めることが、確実に補助金を受け取るための一番の近道です。

国のDR補助金は再開を待たず市町村補助金から検討する

国のDR補助金は魅力的な制度ですが、2026年度分はすでに受付を終了しており、再開の時期は未確定です。

「DR補助金が再開されたら申し込もう」と待ち続けていると、その間に市町村補助金の受付も終了してしまう可能性があります。当面は、確実に申請できる市町村補助金を軸に導入計画を立て、「もし2027年度のDR補助金が再開されたら申請しよう」くらいの姿勢で進めるのが現実的です。

蓄電池導入で得られるメリット

「MERIT」と書かれた積み木、ノート、ペン、人の手

蓄電池は補助金の話が中心になりがちですが、蓄電池そのものが持つメリットにも改めて目を向けてみましょう。北海道という土地柄ならではの利点が、蓄電池には数多くあります。

電気代削減効果

蓄電池は、太陽光発電と組み合わせることで自家消費率を高め、電力会社への依存度を下げられるのが大きなメリットです。

日中に発電した電気をそのまま売電するのではなく蓄電池に貯めておき、電気料金が高くなる夜間や、発電量が少ない冬季の朝晩に使うことで、電気代の圧縮につながります。

さらに太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、発電した電気を蓄電池に充電でき、発電できない夜間などに活用できます。発電した電気を最大限活用することで、電力会社から購入する電気量を最小限に抑えることが可能です。

電気料金の値上がりが続く昨今、自家消費という選択肢を持つこと自体が家計への大きなメリットになります。

災害時の安心

北海道にお住まいの方にとって忘れられないのが、2018年の胆振東部地震によって発生した大規模停電、いわゆるブラックアウトです。

電力供給網全体が停止し、道内のほぼ全域が停電するという前例のない事態を経験したことで、家庭単位でのエネルギー自立を重視する動きが強まりました。

蓄電池があれば、大規模な停電が発生しても、照明や暖房、通信機器といった生活に欠かせない機能を一定時間維持できます。冬場の停電は暖房の停止に直結するため、寒冷地である北海道においては、単なる利便性以上に命を守るための備えと言えるでしょう。

ブラックアウトのような大規模停電は、いつまた起こるか誰にも予測できません。特に高齢の家族や小さなお子さんがいるご家庭では、暖房が使えなくなるリスクを想像するだけでも、蓄電池の必要性を感じやすいのではないでしょうか。

卒FIT後の自家消費メリット

太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)による売電期間が終了する卒FITを迎えると、売電価格が大きく下がります。

近年の売電価格は電気料金単価の半分以下となっており、売電するよりも自宅で電気を消費した方が経済的なメリットが大きくなっています。

なお、太陽光発電と蓄電池はお互いに相性がいい設備です。組み合わせることで、大幅な電気代削減や長期停電への対策が可能になります。

卒FITを迎えた家庭、あるいはこれから迎える家庭にとって、蓄電池は次の一手として検討する価値のある設備です。

参考:【2026年(令和8年)】固定価格買取制度(FIT)とは?買取価格と仕組みを徹底解説

北海道は「道の補助金なし」でも市町村単独で高額な実績がある

ここまで見てきたように、北海道には都道府県レベルの補助金がありません。しかし、それが即座に「北海道は補助金が薄い」という結論には直結しません。

北海道では市町村で都府県レベルの補助金に匹敵する、あるいはそれを上回る水準の制度も存在します。道全体としての制度がないからといって諦めるのではなく、お住まいの自治体の情報を丁寧に調べることが、結果的に大きな補助を受けるための鍵になります。

よくある質問(FAQ)

ここでは、北海道の蓄電池補助金について読者からよく寄せられる質問に、Q&A形式でお答えします。

北海道の補助金はいつ終了する?

北海道の補助金は、市町村によって終了時期が異なります。

市町村補助金は自治体ごとに予算の上限に達し次第、年度の途中であっても随時終了していきます。全国一律の「終了日」があるわけではなく、自治体ごとの状況を個別に確認する必要があります。

国のDR補助金は、2026年5月29日にすでに終了しています。

補助金は先着順?

はい、市町村補助金の多くは先着順です。

予算に達した時点で、その年度の受付は終了します。人気の高い自治体では、受付開始から1〜2ヶ月程度で枠が埋まってしまうこともあります。蓄電池の導入を決めたら、できるだけ早く申請の準備を進めることをおすすめします。

賃貸住宅でも対象?

市町村によって条件が異なります。

多くの制度では、申請者が実際に居住している、または居住を予定している住宅であることが前提条件です。

賃貸住宅であっても、居住要件を満たしていれば対象になる場合がありますが、設置に際しては所有者(大家)の同意が別途必要になるのが一般的です。詳しくは、お住まいの自治体の要綱で個別に確認することをおすすめします。

太陽光発電なしでも補助対象?

市町村によって扱いが分かれます。(国のDR補助金は蓄電池単体でも申請可能です)

多くの市町村では太陽光発電と接続する蓄電池を補助対象としていますが、一部市町村では蓄電池単体の補助も行っています。

太陽光発電を設置していない方は、検討している自治体の制度が単独設置に対応しているかどうかを、事前に必ず確認しておきましょう。

まとめ|北海道は市町村補助金の活用が重要

ここまで、2026年時点の北海道における蓄電池補助金について解説してきました。最後に、押さえておきたいポイントを振り返ります。

  • 北海道庁が直接交付する蓄電池単独の補助金はない
  • 2026年度の国のDR補助金は終了している
  • 実質的には市町村単独の補助金が中心になる
  • 市町村ごとに補助の設計が大きく異なる
  • 市町村によっては都府県レベルに匹敵する手厚い制度を持つケースもある
  • 補助金の多くは先着順のため、契約前の事前申込と早めの行動が欠かせない

北海道では都道府県レベルの補助金はありませんが、市町村によっては非常に手厚い補助を受けられる可能性も十分にあります。

まずお住まいの市町村の公式ホームページ、または蓄電池の施工業者に、現在使える補助金の有無と条件を確認してみましょう。

補助金の制度は年度ごとに変わりますし、予算が埋まるタイミングも読みにくいものです。だからこそ、「いつか調べよう」ではなく、気になった今のタイミングで一度確認してみることをおすすめします。北海道の冬を安心して過ごすためにも、無理のない範囲で情報収集を進めてみてはいかがでしょうか。

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